Pioneer CS-E900
¥55,000(1台、1973年頃)
¥58,000(1台、1974年頃)
解説
90度回転式トゥイーターを搭載した3ウェイスピーカーシステム。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動系にはFBコーンとアルミボイスコイルを採用しています。また、大型フェライトマグネットと大口径ロングボイスコイルを用いた磁気回路によって耐入力を向上すると共に歪を低減しています。
このウーファーはユニットタンたちでfo19Hzを実現しており、十分な吸音材を詰めたエンクロージャーと相まって低音再生能力を向上しています。
中域には12cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
このユニットは振動板にFBコーンを用いると共に深型に成型することで強度を確保しており、大型フェライトマグネットによる磁気回路と相まって優れた過渡特性と低歪率を実現しています。また、コーン中央ドームの効果によって指向特性も改善されています。
ミッドレンジユニットは背面に大型キャップが取付けられており、ウーファーからの背圧の影響を防いでいます。
高域にはマルチセラータイプのホーン型トゥイーターを搭載しています。
30μ厚の超硬質ジュラルミンをドーム状に成型した25mmφのダイアフラムとアルミダイキャスト製マルチセラーホーンとの組合せによって28kHzまでの再生を可能にしています。
このユニットはホーンの角度を90゜変えられるユニークな回転構造を採用しており、スピーカーを縦に設置しても横に設置しても指向特性が変化するのを抑えています。また、バッフル板への取り付けも干渉歪を追放したユニークな方法を採用しています。
ネットワーク部には、劣化や損失が少なく過渡特性の良い大型フェライトコアに巻かれたコイルを採用しています。
また、中域と高域用にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーは密閉方式を採用しています。
背面端子部には通常の端子のほかにマルチアンプ端子を搭載しており、スイッチ切換えによって2ウェイ・3ウェイのマルチアンプ再生が可能です。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 | ||||
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:ホーン型 |
||||
インピーダンス | 8Ω | ||||
再生周波数帯域 | 30Hz~28kHz | ||||
出力音圧レベル | 92dB/W | ||||
最大入力 | 75W | ||||
クロスオーバー周波数 |
|
||||
外形寸法 | 幅405x高さ705x奥行300mm | ||||
重量 | 25kg |