Pioneer CS-955
¥185,000(1台、1979年頃)
解説
高度な設計技術と同時に、音楽を理解する心を込めたスピーカーシステム。
低域には36cmのコーン型ウーファーを採用しています。
28mmの巻幅を持つロングトラベルボイスコイルと、直径200mm、重量2.8kgのマグネットを採用し、低域での分解能を向上しています。
中域には6.5cmのドーム型ユニットが採用しており、振動版にはベリリウムを使用しています。
この振動系を支える構造にベリリウムカッパー線を使用したワイヤーサスペンションによる二重支持方式を採用しており、大振幅時にも確実なセンター保持を実現してます。
また、ドームの頂部をカットして共鳴音を排除するとともに、振動版前面のイコライザーを除いたダイレクトラジエーター方式を採用しており、音のこもりを取り除いています。
高域には100kHzに及ぶ再生帯域を持つリボン型トゥイーター(PT-R7タイプ)を採用しています。
エンクロージャーには、内部の補強材まで含めて全てに高密度で内部損失の大きいアピトン合板を使用しています。また、プロポーションの決め方も、コンピューターで縮退現象が少なく、定在波の分布が均一になるプロポーションを算出した上、ヒアリングを重ねています。
さらに、左右専用設計とすることでより明確な音像定位を実現しています。
ネットワークにはシリコンスチールコア入りのチョークコイルやメタライズドフィルムコンデンサーを採用し、歪を抑え位相特性も向上しています。
また、内部配線には低インダクタンスのLIコードを使っています。
マルチアンプ用端子を搭載しています。
別売りで専用のスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:36cmコーン型 中域用:6.5cmドーム型 高域用:リボン型 |
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 28Hz~100,000Hz |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
最大入力 | 100W |
クロスオーバー周波数 | 950Hz、8000Hz |
マルチアンプ使用時推奨クロスオーバー | 低~中域:800~1000Hz 中~高域:6000~8000Hz |
各ユニット最大入力と出力音圧レベル (CS-955キャビネット取付時) |
ウーファー:100W、91dB/W/m(1kHz以下) ミッドレンジ:100W、92dB/W/m(800~8000Hz) トゥイーター:50W、95dB/W/m(6kHz以上) |
外形寸法 | 幅465x高さ720x奥行440mm |
重量 | 47kg |
付属 | LIコード(5m) |