Pioneer CS-05
¥28,800(1台、1970年2月発売)
¥30,000(1台、1971年頃?)
解説
リスニングエリアを限定しない無指向性のスピーカーシステム。
CS-05ではウーファーをエンクロージャー下部に下向きでマウントし、ディフューザーによって全周に音を放射しています。また、中高域用は3個のツィーターを軸角120゜で3方位に設置することで全周をカバーしています。
これにより設置場所を選ばない無指向性スピーカーを実現しています。
低域用として20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
ユニットの振動板にはFBコーンを使用しています。FBコーンでは従来のように繊維が粉砕されず、長いままの状態で成型されており腰のあるコーン紙となっています。このコーンは質量が小さいため過渡特性、能率が良く、しかも内部損失が適度に大きいため、特性の平坦化を実現しています。
高域には7.7cmコーン型トゥイーターを3本搭載しています。
このユニットは軸角120゜で配置されており、部屋全体に高音エネルギーをいきわたらせています。
エンクロージャーはバスレフ構造となっており、軸角120゜の方向に3本のパイプダクトを配しています。まt,あ内部にはグラスウールによる吸音材を使用しています。
外観は全面ウォルナットのオイル仕上げが施されており、円形の格子グリルと黒のグリルネットでデザインすることで意匠の美しさを重視したものとなっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:7.7cmコーン型x3 |
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 60Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W(新JIS C-5531) 96dB/W(旧規格) |
最大入力 | 40W |
外形寸法 | 直径362x高さ509mm |
重量 | 12.5kg |