Pioneer T-WD5R
¥60,000(1996年発売)
解説
新開発のデジタル・プロセッシング・システムを搭載したツイン録再ダブルリバースデッキ。
デッキ内部での信号処理のデジタル化を実現したデジタル・プロセッシング・システムを搭載しています。
このシステムは、アナログの音楽信号を再生ヘッドで読取り、デジタル信号に変換し、その後の信号処理をデジタル処理で行っています。
さらに、CDプレイヤーやDATデッキに採用されているレガート・リンク・コンバージョンを搭載することで40kHzの広帯域再生を実現しています。
デジタル・ノイズリダクションを搭載しており、可聴周波数帯域をデジタルフィルターによって複数の帯域に分割し、音楽信号とノイズのレベル差を拡大することで、ヒスノイズを分離・除去しています。
テープの周波数特性をフラットに補正するデジタルXD FLAT Systemを搭載しています。
使用テープの高域録音特性をコンピュータが確認し、適正なバイアスコントロールを行っています。
テープの能力、ソースの音量に応じて録音レベルを自動調整するデジタルALCA(Auto Level Control with tape Analysis)を搭載しています。
バイアス、感度の分析と、高域高レベル録音能力の分析から、ピーク録音レベルと初期録音レベルを設定し、入力信号に応じて録音レベルを自動的に設定しています。
テープコピー時のノイズを減少させるデジタルTDNS(Tape Duplication Noise Suppressor)を搭載しており、再生側のヒスノイズを低減することでよりクリーンなコピーを実現しています。
また、無音部分ではバイアスコントローラーが働きバイアスノイズも低減しています。
録音テープがこもった音かを判断し、自動的に高域レベルを増幅することで音質改善を実現するデジタルFLEX(Frequency Level EXpander)Systemを搭載しています。
CDプレイヤーなどのデジタル機器との光デジタル接続により、ダイレクトにデジタル入力録音(fs=44.1kHzのみ)が可能なデジタルシンクロ機能を搭載しています。
音楽信号入力時のみ録音がスタートし、自動的に4秒の曲間ブランクを作成します。
ラストメモリー機能を搭載しており、FLAT Systemのデータや、主要スイッチポジションなどを記憶できます。
CD-DECKシンクロ機能を搭載しており、CD-DECKシンクロ対応機能を搭載したパイオニア製CDプレイヤーと連動して、オート連携動作が可能です。
ライン入力とのミキシング録音ができるMIC入力やパラレル録音機能、前後両方向15曲までの頭出しが可能なミュージックサーチ機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | ダブルリバースデッキ |
ヘッド | 録再:ハードパーマロイヘッドx1 |
モーター | DCサーボモーターx4 |
ワウ・フラッター | ±0.16%W・peak(EIAJ) 0.09%WRMS(JIS) |
周波数特性 | TypeIV(メタル):20Hz~20kHz ±3dB TypeII(クローム):20Hz~19kHz ±3dB TypeI(ノーマル):20Hz~18kHz ±3dB |
SN比 | デジタルNR off、Dolby off:82dB デジタルNR on、Dolby B/C on:90dB |
入力感度/インピーダンス | 100mV/53kΩ |
出力レベル/インピーダンス | 0.5V/1.9kΩ |
光デジタル入出力 | 各1系統(光入力信号がそのまま出力されます) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 19W |
外形寸法 | 幅420x高さ125x奥行250mm |
重量 | 4.4kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |