Pioneer T-656
¥59,800(1990年発売)
解説
録再の周波数特性をフラットに保つFLAT SYSTEMを搭載したステレオカセットデッキ。
低域(400Hz)・中高域(3kHz)・超高域(15kHz)の3ポイントで、キャリブレーションを高精度に行うFLAT SYSTEMを搭載しており、テープの録再周波数特性をフラットに保ち、特に中だるみの起しやすいテープのs営農を引き出しています。
さらに、高度な分解能を有するマイコンがテープに適正なデータを短時間でオートチューニングします。
リールモーターのトルクをマイコンでコントロールするデジタルテンションサーボを搭載しており、特に巻き始めのワウ・フラッターを大きく改善しています。
また、ワンタッチリターン時は、高速→中速→低速と、カウンター0000に向かってテープをソフトに停止します。
メカニズムにはリファレンスマスターメカニズムNEW Zメカを搭載しています。
Zメカの基本技術を継承しながら、さらにキャプスタンシャフトの軸受け部の延長を施し回転ロスを低減しています。
カセットハーフの振動を抑制するため、カセットスタビライザーを搭載しています。
カセットハーフの共振部分を特殊無反発ゴムと剛性の高い部品で効率よくダンピングし振動を低減しています。また、外部からの振動をハーフに伝えないために、ドア部とカセットポケット部を分離し、ドア部で振動を遮断するアイソレーテッドドアを採用しています。
録音・再生ヘッドにはPC-OCC巻線を用いたハードパーマロイヘッドを採用しています。
また、消去ヘッドにはセンダストガード付ダブルギャップ・フェライトヘッドを採用しています。
デッキ本体の振動を抑えるため、大型ハニカムインシュレーターやハニカムシールドケースを採用しています。
バイアス量を適正値にコントロールしオーバーバイアスを防ぐドルビーHX PROを搭載してます。
各回路を最短距離で接続できるように配置したダイレクトコンストラクション設計により、伝送ロスやノイズの混入を排除しています。
電源部では、トランス巻線をアンプ、制御、FL表示などの各ブロック別に独立4巻線とし、専用電源を構成しています。
メーターレンジ切換機能付の17セグメント高精度ピークレベルメーターを搭載しています。
CD-DECKシンクロに対応しています。
カウンターとタイムの2モードテープカウンターを搭載しています。
ディスプレイOFF機能やワンタッチテープリターン&リターンプレイ、リピート再生、オートスペースRECミュートなどの機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | 3ヘッドデッキ |
トラック方式 | 4トラック・2チャンネルステレオ |
ヘッド | コンビネーション型 (ハードパーマロイ録音ヘッド/ハードパーマロイ再生ヘッド) センダストガード付ダブルギャップフェライト消去ヘッド |
モーター | キャプスタン用:DCサーボモーター リール用:DCモーター アシスト用:DCモーター |
ワウ・フラッター | ±0.04%W・peak(EIAJ) 0.023%WRMS(JIS) |
早巻き時間(C-60) | 約75秒 |
周波数特性(EIAJ) | メタルテープ:15Hz~21kHz ±3dB(-20dB録音) クロームテープ:15Hz~20kHz ±3dB(-20dB録音) ノーマルテープ:15Hz~20kHz ±3dB(-20dB録音) |
SN比(メタルテープ) | 56dB(EIAJ/ピーク録音レベル、聴感補正) Dolby C on:75dB(第3次高調波歪率3%、聴感補正) |
歪率(EIAJ/1kHz) | 0.5%(メタルテープ、第3次高調波歪率) |
入力感度/インピーダンス | Line:60mV/47kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:316mV/1.8kΩ Headphone:2.3mW/8Ω(ボリューム最大時) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 16W |
外形寸法 | 幅420x高さ135x奥行370mm |
重量 | 7.4kg |
付属 | リモコン CU-T005 |