Pioneer T-535WR
¥53,800(1989年発売)
解説
ドルビーHX PROをツインで搭載したダブルリバースカセットデッキ。
デジタルソースに対応するため、ドルビーHX PROをI・II両デッキに搭載しています。
ソースに含まれる高域成分の量に応じて、常に適正なバイアス量を検出・調整する事で、高域の周波数特性を大幅に改善しています。
モーターの回転振動や外部からの振動、音圧などによるカセットハーフの振動を抑えるカセットスタビライザーを搭載しています。
デッキ本体側に特殊樹脂のハーフプレッシャーをセットし、カセットホルダーを閉めた状態で、スタビライザーが両面からカセットハーフをがっちりとはさみこむ設計となっています。
さらに、カセットホルダー全体を両側からロックするダブルロック機構を採用し、振動を吸収することで振動による変調ノイズを抑えています。
デッキ本体への振動を防ぐため、ハニカムシャーシや大型インシュレーターを搭載しています。
録再ヘッドには、コイル巻線にLC-OFC(線型結晶無酸素銅)巻線を使用したレーザーアモルファスヘッドを採用しています。
また、高い導電率を持ち、非直線性歪を低減する極性表示付の無酸素銅線電源コードを使用しており、さらにオーディオ用大容量電解コンデンサーも採用しています。
フロントパネル中央部に、各種インジケーターをひとまとめにした大型FLディスプレイを配置しています。
デッキI・II別々にドルビーNRのタイプが選択できるI・II独立ドルビーNRスイッチを搭載しています。
一つのソースをテープ2本同時に録音できるパラレル録音機能を搭載しています。
連続3時間の録音が可能なツイン録音・再生クイックリバース&リレー録音を搭載しています。
デッキI・II独立の2モード電子カウンターを搭載しています。
無録音部を自動的に検知し早送りするブランクスキップ機能や、4秒間の無音部分を作り、自動的に録音ポーズ状態になるオートRECミュート、テープのダビングが素早く簡単にできる倍速コピー、シンクロスタート、シンクロストップ機能などを搭載しています。
聞きたい曲の頭出しが簡単にできる前後15曲の飛び越し選曲機能を搭載しています。
CD-DECKシンクロ対応機能を搭載しており、パイオニア製CDプレイヤーとのコンビネーションにより、ワンタッチでシンクロ録音スタートやオートトラックバック録音などの連携動作が可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | ダブルリバースデッキ |
トラック方式 | 4トラック・2チャンネルステレオ |
ヘッド | 録再:レーザーアモルファスx2 消去:フェライトx2 |
モーター | キャプスタン用:DCサーボモーターx2 リール用:DCモーターx2 |
ワウ・フラッター | ±0.10%W・peak(EIAJ) 0.055%WRMS(JIS) |
早巻き時間(C-60) | 約100秒 |
周波数特性(EIAJ) | メタルテープ:25Hz~20kHz ±3dB(-20dB録音) クロームテープ:25Hz~18kHz ±3dB(-20dB録音) ノーマルテープ:25Hz~18kHz ±3dB(-20dB録音) |
SN比 | 56dB(EIAJ/ピーク録音レベル、聴感補正) Dolby off:58dB以上(第3次高調波歪率3%、聴感補正) Dolby B on:10dB改善(5kHz) Dolby C on:19dB改善(5kHz) |
歪率(EIAJ/1kHz、第3次高調波歪率) | 1.0%(メタルテープ) |
入力感度/インピーダンス | Line:63mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:316mV/3kΩ Headphone:0.8mW/8Ω(ボリューム最大時) |
付属機構 | CD-DECKシンクロ機能 ツイン録再ダブルリバース(クイックリバース) ツインドルビーHX PRO ドルビーB/C NR MPXフィルター ピークホールド付FLレベルメーター ヘッドホン端子 オートスペースRECミュート オートテープセレクター リレー録音/リレー再生 同時録音 定速/倍速コピー 飛び越し選曲(前後15曲) ブランクサーチ/ブランクスキップ(リレー再生時) 4桁電子カウンター タイマー録再 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 28W |
外形寸法 | 幅420x高さ135x奥行318.5mm |
重量 | 5.5kg |
付属 | リモコン CU-T003 |