Pioneer T-07S
¥65,000(1995年発売)
解説
録音・再生周波数特性の高域限界を向上させたワイドレンジ3ヘッドカセットデッキ。
録音・再生周波数特性の高域限界を大幅に改善するワイドレンジシステムを搭載しており、高域限界を25kHzまで向上しています。
広帯域化のための高品質録音/再生ヘッドを採用すると共に、ロコ運・再生アンプにも広帯域化を実施することで高域限界をアップしています。
XD FLAT Systemを搭載しています。
この機能は使用するテープに応じてワンタッチで録音・再生周波数特性をフラットにチューニングするFLAT Systemをリファインしたもので、高精度な補正能力と高域での広ダイナミックレンジを獲得しています。
従来よりも約10dBほど大きいレベルの高周波パイロット信号で使用するテープの大きいレベルでの高域録音特性をコンピューターが確認し、そのテープにあったバイアスコントロールを録音時に行っています。これにより高域においてもより忠実な録音が可能となっています。特にノーマルテープでの録音・再生に効果を発揮します。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーS NRを搭載しており、高域で最大24dB、低域で最大10dBのノイズ低減を実現し、さらにブリージングノイズも大幅に低減しています。
テープガイドにS.R.T.(Smooth Running Tapeguide)を搭載しています。
このテープガイドでは形状や寸法精度を追及しており、高剛性・高精度ヘッドブロックやFS処理されたキャプスタンシャフト、重量級フライホイール、高剛性軸受とあいまって、高域における左右チャンネル間の位相変動特性を改善しています。
録音テープがこもった音かを判断し、自動的に高域レベルを増幅することで音質改善を実現するFLEX(Frequency Level EXpander)Systemを搭載しています。
Zメカニズムを中央に配置したミッドシップマウント構造を採用しています。
160kHzハイバイアス設計を採用することでソースの高調波とバイアス電流との干渉による歪を抑えています。
メカ振動を外部に逃がすウイングシャーシやPC-OCC(単結晶高純度無酸素銅)巻線ヘッドを採用しています。
ラストメモリー機能を搭載しており、FLAT Systemのデータや、主要スイッチポジションなどを記憶できます。
CD-DECKシンクロ機能を搭載しており、CD-DECKシンクロ対応機能を搭載したパイオニア製CDプレイヤーと連動して、オート連携動作が可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | 3ヘッドデッキ |
ヘッド | 録再ヘッド:PC-OCC巻線ハードパーマロイコンビネーションヘッドx1 消去ヘッド:センダストガード付きダブルギャップフェライトヘッド |
モーター | キャプスタン用:DCサーボモーターx1 リール用:DCモーターx1 メカニズム駆動用:DCモーターx1 |
ワウ・フラッター | ±0.04%W・peak(EIAJ) 0.022%WRMS(JIS) |
早巻時間 | 約80秒(C-60) |
周波数特性 | TypeIV(メタル):10Hz~25kHz ±3dB TypeII(クローム):10Hz~20kHz ±3dB TypeI(ノーマル):10Hz~20kHz ±3dB |
SN比 | 57dB以上(EIAJ/ピーク録音レベル TypeIV、聴感補正) Dolby NR off:60dB以上(第3次高調波歪率3%、ピーク録音レベル、TyepIV、聴感補正) Dolby B NR:69dB以上(第3次高調波歪率3%、TypeIV、聴感補正) Dolby C NR:76dB(第3次高調波歪率3%、TypeIV、聴感補正) Dolby S NR:80dB(第3次高調波歪率3%、TypeIV、聴感補正、20Hz~20kHzBPF) |
入力感度/インピーダンス | Line:100mV/23kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.5V/2.2kΩ Headphon:6.3mW/32Ω(VR-max) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 19W |
外形寸法 | 幅440x高さ125x奥行280mm |
重量 | 5.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |