 
		- Pioneer RT-2044/RT-2022
- RT-2022:¥249,000(システム価格1979年頃) 
 テープトランスポート RTU-11/2T:¥210,000(1979年頃)
 アンプユニット TAU-11:¥39,000(1979年頃)
 RT-2024:¥288,000(システム価格、1979年頃)
 8テープトランスポート RTU-11/QT:¥210,000(1979年頃
 アンプユニット TAU-11(2台):¥78,000(1979年頃)
解説
ヘッド、テープトランスポート、コントロールアンプを完全に分離させたセパレート設計のテープデッキ。
            
            RT-2044は4トラック4チャンネル構成となっており、テープトランスポートユニットRTU-11/QTと2台のアンプユニットTAU-11で構成されています。別売りの2トラック2チャンネルヘッドユニットを追加することでオールマイティなテープデッキとなります。
            RT-2022は2トラック2チャンネル構成となっており、テープトランスポートユニットRTU-11/2TとアンプユニットTAU-11で構成されています。4トラック-4チャンネルへも発展が可能です。
            
            38cm/sのテープスピードを採用しており、周波数特性やダイナミックレンジが広く、高SN比を実現しています。
            
            バイアスはFIX(スコッチ206の適正バイアス値)の他に、各種テープの特性に合った適正録音バイアスが選べる連続可変方式を採用しています。
            また、イコライザーもNAB、IEC方式に基づいてLH/STDの選択が可能です。
            
            適正な録音状態にセットできる1kHzと10kHzのテストオシレーターを内臓しています。
            1kHzのテスト信号で使用するテープの適正バイアス値を設定できます。また、10kHzのテスト信号では周波数特性のチェックやイコライザーのSTD/LHポジションの選択、アジマス調整、レベル合わせが行えます。
            
            録音ヘッドと再生ヘッドには、ギャップの均一性や平行度に優れ、ヘッドタッチの良い、コンターレスハイパボリック型パーマロイヘッドを採用しています。38cm/sのテープスピードと相まって再生時の位相特性をはじめ、周波数特性、SN比、チャンネルセパレーションなどが向上しています。
            しかもヘッドユニットはビス2本で着脱できるプラグイン式となっており、別売りのユニットやアンプユニットを追加することで、4トラック-2チャンネル、4トラック-4チャンネルシステムに発展できます。
            
            10号リールの使用が可能です。
            
            キャプスタン駆動にはハイトルクの2速ヒステリシスシンクロナスモーターを使用しており、優れた性能を確保しています。また、リール駆動用には6極インナーローター特殊インダクションモーターを採用しています。
            
            シンクロモニター機構を搭載しており、サウンドオンサウンド録音やSWS録音などが楽しめます。
            
            テープ保護システムを組み込んだダイレクトチェンジ方式のフェザータッチ操作ボタンを採用しています。
            
            スクレープフィルターを採用しており、テープの縦振動による変調雑音を除きSN比が良く歪の少ない高域特性を実現しています。
            
            Line/Micにそれぞれ独立した録音アンプを搭載しています。
            特にマイクアンプはダイナミックレンジが広く、SN比に優れた設計が施されています。
            
            0VUから20数dBのゆとりあるダイナミックレンジを持つ再生回路を4チャンネル分内臓しています。
            テープトランスポートユニットを直接プリアンプに接続すれば、2トラック38のマスターテープも堪能できます。
            
            -40~+6dBワイドレンジメーターを装備しています。
            
            マイクアッテネーターを搭載しており、マイクを音源に近づけてのオンマイク録音も可能です。
            
            接続ケーブル収納用ポケットや取っ手、フロントカバーなどを採用した可搬型設計となっています。
			
機種の定格
| 型式 | テープデッキ | ||||
| ユニット構成 | 
 | ||||
| 駆動方式 | 3モーター(100mmφフライホイール使用) | ||||
| モーター | リール用:6極インナーローターインダクション型x2 キャプスタン用:4極/8極、2速度大型シンクロナス型x1 | ||||
| ヘッド構成 | 
 | ||||
| テープ速度 | 38cm/s、19cm/s(±0.8%以内) | ||||
| 早巻き時間 | 10号リール(740m):110秒以内 7号リール(370m):90秒以内 | ||||
| 回転ムラ | 38cm/s:0.04%WRMS(0.06%RMS) 19cm/s:0.08%WRMS(0.09%RMS) | ||||
| 総合SN比 | 
 | ||||
| チャンネルセパレーション | RT-2022:53dB以上 RT-2044:50dB以上 | ||||
| バイアス | 125kHzFIX:基準テープ(固定) Variable Low:-40%~-8% High:-15%~+38% | ||||
| イコライザー | NABカーブ:38cm/s、19cm/s IECカーブ:38cm/s、T2=35μs 高性能テープ補償用セレクタースイッチ付き | ||||
| 入力感度/最大許容入力/インピーダンス | Mic:0.11~100mV/27kΩ(-20dB、ATTスイッチ付き) 6mmφジャックアンバランス式、2チャンネル (RT-2044は2チャンネルx2) Line:34mV~25V/100kΩ、ピンジャック(リアパネル) 6mmφジャック(フロントパネル)、2チャンネル (RT-2044は2チャンネルx2) RTU-11/2Tのみでは、2チャンネル100mV/13kΩ固定 RTU-11/QTのみでは、4チャンネル100mV/13kΩ固定 | ||||
| 出力基準レベル~最大レベル/インピーダンス | Line:450~930mV/50kΩ、ピンジャック(リアパネル) 6mmφジャック(フロントパネル)、2チャンネル (RT-2044は2チャンネルx2) Phone:64mV(0.5mW)~133mV(2.2mW)/8Ω 出力レベルコントロール付き (基準レベル位置450mVクリック) RTU-11/2Tのみでは、2チャンネル100mV/40kΩ固定 RTU-11/QTのみでは、4チャンネル100mV/40kΩ固定 | ||||
| テストオシレーター | OFF/1kHz(バイアス調整用etc) 10kHz(ヘッドアジマス調整用etc)切換え 外部出力端子付き(316mV/50kΩ固定) | ||||
| 付属機構 | 
 | ||||
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
| 消費電力 | 135W | ||||
| 外形寸法 | RTU-11/2T、RTU-11/QT:幅460x高さ411x奥行246mm TAU-11:幅460x高さ141x奥行246mm | ||||
| 重量 | RT-2022:27.5kg RT-2044:32.7kg RTU-11/2T、RTU-11/QT:22.3kg TAU-11:5.2kg | ||||
| 付属 | 
 | ||||
| 別売 | 4TR-4chヘッドユニット JT-2044T アンプユニット TAU-11(¥39,000) | 
.jpg)