
Pioneer PL-A500/PL-A500S
¥54,800(1979年頃)
解説
フルオート機構にギアモーターを用いたフルオートプレイヤー。
駆動方式にはダイレクトドライブ方式を採用しています。
磁極切換にはパイオニアが製法 開発したホール素子を使用しており、純電子式に無接点切換を行う事によってブラシに起因する有害なノイズの発生を抑えています。
また、ターンテーブル、回転軸、軸受にはパイオニアの精密加工技術が生かされており、サーボシステムと相まって安定した回転を実現しています。
フルオート機構のアーム駆動には専用のギアモーターを採用しており、フォノモーターへの悪影響を排除しています。
フルオートメカには安全機構を備えており、フルオート動作中にアームを手で操作しても安全機構が働いてメカを保護します。また、オートリターンの検出には速度検出型を採用しています。
トーンアームには高感度S字型パイプアームを採用しています。
水平・垂直回転部には高精度なアンギュラコンタクトベアリングを採用しており、高感度を実現すると共に軸受部のガタツキに起因する中音域の特性劣化を低減しています。
カートリッジにはMM型カートリッジであるPC-330/IIを採用しています。
このカートリッジにはチタンパイプカンチレバーを採用しています。
キャビネットの構造にはダブルサスペンション方式を採用しています。
この方式ではターンテーブルとリブで補強したサブシャーシに固定しており、キャビネットからフローティングしています。さらにキャビネットは天然ゴムとブチルゴムを組合せたインシュレーターを取り付けています。
キャビネットには高比重パーチクルボードによるモノコック構造を採用しており、床振動や音圧に起因するハウリングに対して高いハウリングマージンを得ています。
各回転数独立の回転微調整機構を搭載しており±2%の範囲で調整が可能です。
アンチスケーティング機構やラテラルバランサー、針圧直読カウンターウェイトを搭載しています。
オイルダンプ式アームエレベーション機構を搭載しています。
コントロール部を前面パネルに集中させた設計を採用しています。
木目仕上げのPL-A500とパールグレー仕上げのPL-A500Sの2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
モーター | ブラシレスDCサーボホールモーター |
ターンテーブル | 33cmアルミ合金ダイキャスト |
慣性質量 | 240kg-cm2 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転ムラ | 0.03%以下(WRMS) |
S/N | 60dB以上(JIS、使用カートリッジPC-330/II) |
トーンアーム | スタティックバランスS字型パイプアーム |
カートリッジ | MM型(PC-330/II) |
交換針 | PN-330/II |
付属機構 | オートリードイン オートリターン オートカット リピート(ACギヤモーター使用、フルオート) アームエレベーション ラテラルバランサー アンチスケーティング ストロボ照明ランプ カウンターウェイト |
消費電力 | 7W |
外形寸法 | 幅480x高さ170x奥行390mm |
重量 | 10kg |