Pioneer PL-7
PL-7:¥32,800(1960年代中期頃)
PL-7U:¥26,600(1960年代中期頃)
解説
オイルダンプアームエレベーション機構などのオートメカを搭載したステレオプレイヤーシステム。
ワンタッチの軽いレバー操作で、スイッチのon/off、アイドラーの離着、アームの昇降を同時に行うオートメカが採用されています。このため、電源の切り忘れによるアイドラーへの障害や針の損傷などが防止でき、既存プレイヤーに起こりがちだった取り扱い上の不注意による事故を大幅に軽減しています。
アームレストをオイルダンプし、ワンタッチのレバー操作でアームを静かに昇降させるオイルダンプ・アームエレベーション機構を搭載しています。
金属だけを使用するダイレクトな昇降装置とは異なり、オイルによりダンプされているため、スムースで正確な動作を実現しています。
モーターにはヒステリシスシンクロナスモーターを採用しており、負荷へ電圧の変化に強い駆動系を実現しています。
また、ターンテーブルには30cm径1.6kgのアルミダイカスト製ターンテーブルを採用しています。
トーンアームには、ピボットの加工に独特の工法を採用して完成させた無共振スタティックバランス型パイプアームを採用しています。このアームにはメインウェイトの他にサブウェイトがパラに取付けられ、シャフトに刻まれた目盛により針圧が直読できます。
また、コネクター式ヘッドを採用しており、あらゆるカートリッジの使用が可能です。
カートリッジにはMM型カートリッジであるPL-C7を採用しています。
針先の形状とカンチレバーの加工方法、ダンパーに厳選された材質を用いる事で、不要共振や分割振動を低減しています。
アームの先端からリード線の見えないビルトイン配線方式を採用しています。
また、アームと出力コードの接続はプラグジャック式が採用されています。
針はプラスチックのホルダーで保持された独特の構造をしており、簡単に針交換が行えます。
ハウリングの圧制を防ぐため、パネルにはアルミダイカストのものを採用しています。
キャビネットに納められたPL-7の他に、メカニズム部分のみで販売されたPL-7Uがありました。
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機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | 4極ヒステリシスシンクロナス型 |
ターンテーブル | 30cm径アルミダイカスト1.6kg |
回転ムラ | 0.18%以下 |
SN比(PL-C7使用時) | 40dB以上 |
トーンアーム | オイルダンプアームエレベーション付スタティックバランス型 パイプアーム(針圧直読式) |
カートリッジ | MM型(PL-C7) |
針 | 0.7milダイヤ針 |
周波数特性 | 20Hz~21kHz ±2dB |
チャンネルアイソレーション | 20dB以上(1kHz) |
出力電圧 | 5mV(1kHz、50mm/s) |
出力バランス | 2dB以下 |
インピーダンス | 2kΩ(1kHz) |
直流抵抗 | 500Ω |
負荷抵抗 | 50kΩ |
針先コンプライアンス | 6x10-6cm/dyne |
トラッキングエラー | ±1゜ |
適正針圧 | 3g~4g |
針圧可変可能範囲 | 0~4g |
交換針 | ステレオ用ダイヤ針 PL-N7(¥2,400) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz切換式 |
外形寸法 | PL-7:幅526x高さ230x奥行420mm PL-7U:幅427x高さ190x奥行346mm |