Pioneer PL-6A
¥24,000(1960年代中期頃)
解説
PL-6をベースに、独自のオート機構を開発・搭載したステレオレコードプレイヤー。
モーターには4極シンクロナスモーターを採用しています。
シンクロナス型のため、電圧や負荷の変化に影響されず、正確な定速回転を実現しています。
ターンテーブルには、精密な機械加工を施した直径25cm、重量1kgのアルミ合金ダイキャスト製ターンテーブルを採用しています。
レバー操作一つでトーンアームの昇降やモーター電源のon/off、アイドラーの離着動作などが連動して働くオート機構を搭載しています。
オイルダンプ・アームエレベーション機構を搭載しており、スプリングとオイルシリンダーによるサスペンション作用によってトーンアームを昇降します。
モーター電源スイッチは、アームエレベーション機構に連動して動作し、トーンアームが下降して演奏状態にあるときにのみonになり、アームが上昇する時にはoffになります。また、アイドラー離着動作にも連動します。
アイドラー・オートコントローラーにより、トーンアームが下降しモーターが回転している時にのみモーターシャフト(キャプスタン)とターンテーブル内周に接着されるようになっています。
なお、エレベーションレバーをPlayの位置に合わせて置くと、一般のプレイヤーと同じように速度切換えツマミでモーターのon/off操作をすることが可能です。
トーンアームには、ピボットの加工に独自の工夫をした無共振設計タイプのパイプ型トーンアームを採用しています。型式はステレオ再生に適したスタティックバランス型となっています。
また、コネクター式ヘッドを採用しており、他のカートリッジの使用が可能です。
カートリッジにはMM型カートリッジであるPL-C6が採用されています。
0.6mmφのジュラルミンパイプ製カンチレバーに0.7milのダイヤ針を植え込んだ本格的構造を採用しており、針先は針全体をプラスチックのホルダーに取付けた方式とすることで、簡単に張り好感が可能となっています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
オート機構 | オイルダンプ・アームエレベーション機構に連動 モーター電源オートスイッチ アイドラーオートコントローラー |
トーンアーム | スタティックバランス型トーンアーム |
モーター | 4極シンクロナス型 |
ターンテーブル | 25cm径アルミ合金ダイキャスト、1kg |
回転ムラ | 0.2以下 |
回転数 | 33・1/3、45、78rpm |
カートリッジ | MM型(PL-C6) |
SN比(PL-C1使用時) | 47dB以上 |
始動からのスタート時間 | 1/4回転以内(33rpm) |
カートリッジ | MM型(PL-C1) |
周波数特性 | 20Hz~21kHz ±2dB |
チャンネルアイソレーション | 20dB以上(1kHz) |
出力電圧 | 5mV(1kHz、50mm/s時) |
出力バランス | 2dB以下(1kHz、50mm/s時) |
インピーダンス | 1.5kΩ(1kHz) |
直流抵抗 | 500Ω |
負荷抵抗 | 50kΩ |
針 | 0.7milダイヤ針 |
針先コンプライアンス | 6x10-6cm/dyne |
トラッキングエラー | ±1.5゜ |
適正針圧 | 3g~4g |
交換針 | ステレオ用ダイヤ針 PL-N6(¥2,400) SPモノラル用サファイヤ針 PL-N6S(¥1,000) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz切換式 |
外形寸法 | 幅475x高さ190x奥行380mm |