Pioneer PL-5
¥25,500(1960年代中期頃)
解説
PL-4に採用された技術を生かし、求めやすい価格で発売したステレオレコードプレイヤー。
モーターにはヒステリシスシンクロナスモーターを採用しており、電圧や負荷などに強く、より正確な回転を実現しています。
ターンテーブルには、30cm径、重量1.4kg、アルミ鋳物の精密仕上げのものを採用しています。
また、シャフトの下端を円錐形とし、軸受けは砲金の精密加工とすることで、より正確な回転を実現しています。
トーンアームにはダイナミックバランス型を採用しています。
ダイナミックバランス型は、ピックアップ自体の重量はゼロ、針圧は特殊なスプリングでかけるようになっています。これにより針先の圧力は一定となり、音溝の両側に均等した針圧が与えられます。
また、カートリッジ取付部はJISおよびEIA規格となっています。
カートリッジにはMM型カートリッジであるPL-C1を採用しています。
針を植え込んであるカンチレバーに0.6mmφのジュラルミンパイプを使用して振動系の質量を軽減しており、さらにパイプの先端を潰さずに0.7milのダイヤ針を植え込むことで、高域における分割振動を低減しています。これに、クロストークの優れた円柱状マグネットを組み合わせています。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| モーター | 4極ヒステリシスシンクロナス型 |
| ターンテーブル | 30cm径アルミ鋳物、1.4kg |
| 回転ムラ | 0.2±0.05% |
| 上下のふれ | 5/100以下 |
| 慣性能率 | 22x103mm・g3 |
| SN比(PL-C1使用時) | 47dB以上 |
| 始動からのスタート時間 | 1/4回転以内(33rpm) |
| カートリッジ | MM型(PL-C1) |
| 周波数特性 | 20Hz~21kHz ±2dB |
| 出力電圧 | 5mV(1kHz、5cm/s時) |
| 出力バランス | ±1dB(1kHz) |
| インピーダンス | 1.5kΩ(1kHz) |
| 直流抵抗 | 300Ω |
| 負荷抵抗 | 50kΩ~100kΩ |
| 針先コンプライアンス | 4x10-6cm/dyne |
| トラッキングエラー | ±1゜ |
| 針圧 | 3g~4g |
| 針先 | 0.7milダイアモンド針(PL-N1) |
| 交換針 | PL-N1(¥2,400) |
| 外形寸法 | 幅513x高さ210x奥行397mm |
| 重量 | 10kg |