Pioneer PL-1150
¥39,800(1975年頃)
解説
ホールモーターを採用したダイレクトドライブレコードプレイヤー。
駆動モーターにはブラシレス・DCサーボDDモーターを採用しています。
このモーターは、磁界の変化を電流の変化に変換する働きを持つホール素子を、モーターを駆動する磁極切換えに応用しています。これによって摩擦による振動や磨耗が無く、高いS/Nと耐久性を実現しています。
このDCモーターの回転数を一定に保てるように電子回路で自動制御することで安定した回転を実現しています。
トーンアームには高感度設計のS字型トーンアームを採用しています。
PL-1150では、アーム自体の軽量化を計るとともに、軸受部の水平・垂直回転部にアンギュラコンタクトベアリングを採用することで、軽針圧時のトレース能力を高めています。
カートリッジにはMM型カートリッジ PC-131を採用しています。
このカートリッジは左右のチャンネルに独立した磁気回路を設けて発電する方式となっており、優れたクロストーク特性を獲得しています。
キャビネットには高強度・高比重(1.5)のミネラルソリッドをベースに、厚さ3mmのアルミニウムアームパネルを採用しています。
また、外部からのショックや振動に強い新型インシュレーターを採用しています。このインシュレーターはブチルゴムと天然ゴムを組合わせた構造を採用することで、空気圧を応用してショックを吸収しています。
ストロボスコープを搭載しており、±2%の範囲で回転数の微調整が行えます。
ターンテーブルシートにはブチルゴムを採用しています。
アンチスケーティング機構、ラテラルバランサー、アームエレベーション機構、針圧直読ウェイトを搭載しています。
ヘッドシェルスタンドを装備しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | ブラシレスDCサーボホールモーター |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
ターンテーブル | 30cm径アルミ合金ダイキャスト製 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転数調整範囲 | ±2%(各回転数独立調整) |
回転ムラ | 0.05%以下(WRMS) |
S/N | 60dB以上(JIS) |
トーンアーム | スタティックバランスS字型パイプアーム |
カートリッジ | MM型 PC-131 |
交換針 | PN-131 |
付属機構 | アンチスケーティング機構 アームエレベーション機構 カウンターウェイト ラテラルバランサー ストロボ照明ライト 新型インシュレーター(アコースティックサスペンション) フリーストップヒンジ |
外形寸法 | 幅440x高さ159x奥行362mm |
重量 | 8kg |