Pioneer PD-T03
¥53,000(1993年頃)
解説
ターンテーブル方式を採用し、上級機のクオリティを継承して開発されたCDプレイヤー。
ディスクの不要振動を抑え、安定して回転させるために、メカニズム部にターンテーブル方式を採用しています。
ピックアップとスピンドルモーターをディスクの上部に設置することで、ディスクを下から全面で支える事ができ、外部振動やディスクのソリによる不要振動を低減しています。
これによりディスクの振動に伴うサーボ特性の劣化や、ジッター発生といった音質への影響を抑えています。
D/Aコンバーターにはデジタルフィルター内蔵ハイスピード・パルスフローD/Aコンバーターを搭載しています。
ノイズシェイパー384fsという高いオーバーサンプリング周波数で動作させることにより、なめらかな出力が得られ、再量子化によるノイズフロアを低減しています。このため、低次の2次ノイズシェイパーを使用できるため、帯域外ノイズなどの音質的な影響を低く抑えています。
さらにマスタークロックを16.93MHzという低い周波数で動作させることにより、ジッターの発生による影響を減少させています。
ピュアな信号伝送を行うため、ダイレクトコンストラクションを採用しています。
このため、セミセンタートレイデザインを採用しており、ピックアップメカニズムをシャーシのほぼ中央に位置させています。さらに主要回路を信号の流れに沿ってレイアウトし、ピックアップから出力端子までを最短距離で結んでいます。
これにより外来ノイズの侵入を低減しています。
コンピュプログラムエディットやタイムフェードエディット、オートプログラムエディット、ピークサーチ、ハイライトスキャン、メモリーホールド、デリートプレイ、リザーブなどの機能を搭載しています。
ディスプレイoffスイッチを搭載しています。
CD-DECKシンクロ端子を搭載しています。
リモコンによる音量&ヘッドホン出力コントロールが可能です。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
ピックアップ | 3ビーム半導体レーザー方式 |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
SN比(EIAJ) | 115dB以上 |
ダイナミックレンジ(EIAJ) | 97dB以上 |
チャンネルセパレーション(EIAJ) | 103dB以上 |
ワウ・フラッター(EIAJ) | 測定限界(±0.001%W.PEAK)以下 |
高調波歪率(EIAJ) | 0.0024%以下 |
出力電圧 | 2.0Vrms |
チャンネル数 | 2チャンネル(ステレオ) |
デジタル出力 | 光出力:-15dBm~-20dBm(波長660nm) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 10W |
外形寸法 | 幅420x高さ130x奥行276mm |
重量 | 4.2kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |