Pioneer D-HS5
¥99,000(1996年10月下旬発売)
解説
Hi-bitやレガート・リンク・コンバージョンSを搭載したDATデッキ。
サンプリング周波数を従来の2倍の96kHzにまで高め、44kHzまでの広帯域の録音・再生を可能にしたハイサンプリング(HS)モードを搭載しています。
テープスピードドラムの回転数を従来の2倍に高速化し、不要なリンギングを排除しています。
より原音に忠実な再生を追及するため、量子化ビット数以下の微小レベル信号に着目したHi-bitテクノロジーを搭載しています。
DATの16ビットデータを24ビットに再量子化することで、ダイナミックレンジを理論的に拡大するとともに、量子化歪を提言し、なめらかな波形を再現しています。
標準モード時も20kHz以上の成分を再生できるレガート・リンク・コンバージョンSを搭載しています。
20kHz以上の成分を1/f減衰特性にもとづき、原信号の波形を推定して再現し、さらに倍音についても独立した高調波生成回路を追加することで再現し、時間軸を合わせて加算することで、再生帯域を拡大しています。
Hi-bit・レガート・リンク・コンバージョンSを搭載したD/Aコンバーター機能のみを利用できるDACモードを搭載しています。
D/A変換部にはアドバンスド1ビットD/Aコンバーターを採用しています。
各曲のスタートID部分に曲名、演奏者名、ソースタイトルなどの情報を最大60文字まで記録できるキャラクターパック機能を搭載しています。
記録された情報は各曲のスタート時にディスプレイにスクロール表示されます。
ワンデイタイマー録音機能を搭載しており、現在時刻と開始時刻、終了時刻を入力することにより、外部タイマー無しで留守録音が可能です。
CD-QコードシンクロスタートID記録機能を搭載しており、CDからのデジタル入力録音時に、スタートIDを自動記録し、曲間に無音部分が無くても確実に記録することでスタートIDの記録ミスを解消しています。
TOC記録/再生機能を搭載しており、収録曲数や各曲の時間データなどをテープの最初に記録し、CD同様の記録情報の管理と操作、オペレーションが可能です。
ラストメモリー機能を搭載しており、オートID設定やDACモード、入力切替の設定は、電源オフ時の設定を記憶保持します。
96kHzのハイサンプリング(HS)モード、48kHz標準(SP)モード、32kHz長時間(LP)モード、CDと同じ周波数の44.1kHz標準(SP)のアナログ録音モードを搭載しています。
ヘッドには高出力ATヘッドを採用しており、All Track構造の採用や、ガラス溶着による耐磨耗性の向上、ギャップの特殊ポリシング加工による安定したテープタッチの確保により、信号読取り能力を改善しています。
防止ゴムを併用したパネルスタビライザーやハニカムシャーシ、大型インシュレーター、ボンネット制振構造など、防振・制振対策が施されています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | デジタルオーディオテープデッキ |
ヘッド数 | 2 |
A/Dコンバーター | 1ビット・ワイドレンジ・リニア |
D/Aコンバーター | アドバンスド1ビット |
テープスピード | 8.15mm/s(SP)、4.075mm/s(LP)、16.3mm/s(HS) |
録音時間(120分テープ使用時) | SP:最大120分 LP:最大240分 HS:最大60分 |
量子化ビット数 | 16ビットリニア 12ビットノンリニア |
録再周波数特性 | SP:5Hz~22kHz LP:5Hz~14.5kHz HS:5Hz~44kHz |
SN比 | 92dB以上 |
ダイナミックレンジ | 92dB以上 |
全高調波歪率 | 0.0045%以下(1kHz) |
ワウフラッター | 測定限界(±0.001%W・Peak)以下 |
アナログ入出力端子 | ライン入力:RCA Pin、1系統、500mV ライン出力:RCA Pin、1系統、500mV |
デジタル入出力端子 | 同軸入力端子:RCA Pin、1系統、0.5Vp-p 同軸出力端子:RCA Pin、1系統、0.5Vp-p 光入出力端子:各1系統 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
最大外形寸法 | 幅440x高さ147x奥行383mm |
重量 | 6.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |