Pioneer CT-4040A
¥45,000(1974年頃)
解説
ドルビーシステムを内蔵したステレオカセットデッキ。
ドルビーシステムを内蔵しておりSNを改善しています。
また、ドルビーシステムが作動中はランプが点灯する設計となっています。
スタンダード、ローノイズ、クロームなどのテープの特性に合わせて録音バイアス値をセットできるため、低歪率で最大の出力が引き出せます。
これとイコライザーを組合わせてセットし、周波数レンジとダイナミックレンジの広い録音・再生が可能になっています。
さらにクロームテープ用に新イコライザー(70μs)を採用しており、SNを改善しています。
操作しやすいスライド式のレベルコントロールを採用しています。
さらに、微妙な調整ができる60mmの長いストロークで、録音と再生が独立してコントロールできる方式なので、再生時にチューナーやプレイヤー出力との音量バランス調整や、ヘッドホンモニターに便利な構造となっています。
再生のときにスキップボタンを押すと、モンキートークを聞きながら約2倍のスピードで早送りができます。
トランジスタとダイオードを組合わせた電子制御DCモーターを採用しており、モーターに送るDC電圧をたえず一定に保っています。
これにより、電圧の変動や負荷変動が原因で発生する回転ムラを抑えています。
また、直流モーターのため、交流の場合に出やすい誘導雑音やハムなどもおきません。
従来のパーマロイヘッドに比べ約10倍の耐摩耗性をもつパーマロイソリッドヘッドを採用しています。
ヘッドギャップは1.5μとなっています。
テープが終ると自動的にメカを開放する無接触式オートストップ機構を採用しています。
テープの走行に合わせてクルクル回転するテープ走行パイロットを搭載してます。
録音中にはランプが赤くなります。
ステレオ・モノラル切り換え用のモードスイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | コンパクトカセット、ステレオ/モノラル |
録音方式 | 交流バイアス、85kHz |
消去方式 | 交流プッシュプル方式 |
ヘッド | 録音・再生:パーマロイソリッド 消去:フェライト |
モーター | 電子制御DCモーター |
早巻き速度 | 約80秒(C-60にて) |
回転ムラ(Wrms) | 0.13% |
イコライザー | 120μs/70μs(クローム時) |
周波数特性 | 一般テープ:30Hz~12500Hz、63Hz~10000Hz ±3dB クロームテープ:30Hz~15000Hz、63Hz~12000Hz ±3dB |
S/N | 48dB(333Hz、一般テープ、最大録音レベル Weighted) 58dB(5kHz、一般テープ、最大録音レベル Dolby NR ON Weighted) |
入力 | MIC:0.5mV~90mV/20kΩ(6φジャック)、ローインピーダンスマイク使用可 Line:50mV~9V/300kΩ(ピンジャック) Rec/PB:15mV~2.7V/10kΩ(DIN規格ジャック) |
出力 | Line:300mV/50kΩ(ピンジャック) Rec/PB:300mV/50kΩ(DIN規格ジャック) Headphone:40mV/8Ω(6φジャック) |
使用半導体 | トランジスタ:26個 FET:2個 IC:2個 サイリスタ:1個 ダイオード:18個 ツェナーダイオード:4個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅396x高さ96x奥行242mm |
重量 | 4.7kg |
付属 | ピンコードx2 |