Pioneer PC-1000/II
¥30,000(1976年頃)
解説
ベリリウムパイプカンチレバーを採用したMMカートリッジ。
カンチレバーには、ベリリウムを30μ・外径0.5mmφのパイプ状に精密成型したベリリウムパイプカンチレバーを採用しています。これにより0.26mgの軽質量化を実現しています。また、天然ダイヤモンドの先端を0.2x0.7milの楕円形状に研磨したスタイラスチップとの相乗効果によって、大振幅や超高域波形のトレース能力を向上しています。
振動支点の明確化を図った片端支持方式を採用することで、高域での機械インピーダンスを低減しています。
サスペンションワイヤーを21本、無反発スパイラル状に編組したものを使用することで混変調歪を大幅に低減しています。
磁気回路には、3層ラミネートのポールピースと磁気効率の高いフェライトヨーク、軽質量高エネルギーの希土類コバルトマグネットなどを採用しており、広帯域再生を実現しています。
機種の定格
型式 | MMカートリッジ |
構造 | シールドケース:スーパーパーマロイ フレーム:アルミ合金ダイキャスト |
針先 | 0.2x0.7mil無垢ダイアモンド楕円針 |
振動系実効質量 | 0.26mg |
使用針圧範囲 | 0.7g~1.7g(1.2g適正) |
周波数特性 | 10Hz~60kHz |
チャンネルセパレーション | 30dB以上(1kHz) 25dB以上(100Hz~40kHz) |
出力電圧 | 2.5mV(1kHz、50mm/s、RMS) |
出力バランス | 0.7dB以下(1kHz) |
ダイナミックコンプライアンス | 16x10-6cm/dyne(100kHz水平・垂直) |
スタティックコンプライアンス | 25x10-6cm/dyne(光学式) |
垂直トラッキング角 | 19゜ |
出力インピーダンス | 2kΩ(1kHz) |
負荷抵抗 | 30kΩ~100kΩ(推奨47kΩ+170pF) |
取付寸法 | JIS及びEIA規格 |
交換針 | PN-1000/II(¥21,000) |
外形寸法 | 幅14.8x高さ18x奥行き29mm |
自重 | 6.4g |