Pioneer SX-304B
¥38,000(1965年頃)
解説
FMモノ・ステレオ自動切換機構を搭載したAM/FMマルチ総合ステレオアンプ。
チューナー部には従来のマジックアイに代わってチューニングメーターによるメーター式同調指示を採用しており、選局時の同調ズレを抑えています。
FMチューナー部には6AQ8を用いたカソードインジェクション自励型フロントエンドを採用しており、安定した高周波増幅を実現しています。
さらにリミッター1段を含む中間周波増幅3段を採用sいており、雑音を抑えた信号を後段に送っています。
検波方式はステレオ受信に適した広帯域レシオ検波方式を採用しています。
チューナー部には新設計のステレオ・モノ自動切換機構を内蔵しており、セレクターツマミをFM-Autoにしておく事で自動的にFMステレオを受信できます。
ステレオ受信中はネオン管を用いたステレオインジケーターが点灯して表示されます。
マルチ回路にはスイッチング方式を採用しています。
このマルチ回路にはSCAフィルターが付加されています。
FM-AFC(自動周波数調整)回路を搭載しています。
チューニングインジケーターを搭載しています。
アンプ部の出力段には6BM8を用いたプッシュプル回路を採用しています。
電源部にはシリコンダイオードによる倍電圧整流方式を採用しています。
トーンコントロールやラウドネスコントロールを搭載しています。
フロントパネルのスイッチ類に新設計のレバースイッチを採用しており、軽いタッチで確実な動作が得られています。
RIAAカーブイコライザー付きのMAG端子をはじめ、セラミック、Aux、Tape、Line out用入力端子、Tape Rec、ヘッドホン用出力端子、DIN規格テープ録再コネクタージャックなど幅広い入出力端子を搭載しています。
テープソースの入力切換をセレクタースイッチにまとめる事で使いやすさを向上させています。
機種の定格
型式 | ステレオレシーバー |
<チューナー部> | |
回路方式 | 6AQ8使用カソードインジェクション自励型フロントエンド 中間周波増幅3段うちリミッター1段 広帯域レシオ検波方式 |
受信帯域 | FM:76MHz~90MHz AM:535kHz~1605kHz |
中間周波数 | FM:10.7MHz AM:455kHz |
実用感度 | FM:2μV(IHF) AM:50μV(IHF) |
イメージ比 | FM:40dB(82MHz) AM:50dB(1,000kHz) |
アンテナ | FM:300Ω平衡型(T字型簡易アンテナ付属) AM:リード線アンテナ付属 |
同調指示 | AM/FM共用チューニングメーター |
<FMマルチ部> | |
回路方式 | スイッチング型ステレオ復調方式、モノ-ステレオ自動切換回路付き |
セパレーション | 35dB以上(1kHz) |
付属回路 | AFC ON-OFF SCAフィルター |
<アンプ部> | |
回路方式 | 6BM8プッシュプル |
実効出力 | 11W+11W(1kHz、歪率1%以下) |
ミュージックパワー | 34W(IHF、歪率1%以下) |
周波数特性 | 30Hz~20kHz ±3dB |
SN比(Vol-max、トーンコントロール中点、IHF) | MAG:60dB Aux-High:75dB |
入力感度(実効出力に要する入力電圧) | MAG:3mV CER/Aux-low:40mV Aux-high:430mV |
Tape(Playback):350mV
出力端子 | スピーカー:8Ω~16Ω(切換可能) ステレオヘッドホン用ジャック Tape-rec DIN規格Tape録再コネクター |
残留雑音 | 2mV |
イコライザー | Phono MAG:RIAA |
トーンコントロール | CR型2チャンネル連動 |
ラウドネスコントロール | ON-OFF可能 |
<総合> | |
使用真空管及びダイオード | 12AX7x2 6BM8x4 6BA6x2 6AU6x1 6BE6x1 6AQ8x1 6EA8x2 OA70x3 OA79x6 SD1Ax2 1S351x1 |
電源電圧 | AC100V/117V(切換型)、50Hz/60Hz |
消費電力 | 115W(最大) |
外形寸法 | 幅402x高さ139x奥行336mm |
重量 | 10.5kg |