Pioneer A-UK3
¥45,000(1993年発売)
解説
イギリスのジョン・バンフォード氏が、シンプル&ストレートを目標にして開発・設計したUKシリーズのプリメインアンプ。
シンプル・イズ・ベストという考えを基本にし、あえてトーンコントロールやバランスコントロール、ヘッドホン端子を排除しています。
付属回路を少なくすることで、スイッチの接点を減らし、信号経路の無駄な引き回しを大幅に減少しています。
新開発のワイドレンジリニアサーキットを採用してます。
この回路では必要なゲインを1段の増幅回路で得るシンプルな構造となっており、出力インピーダンスが低域から高域までフラットという特徴を持ち、広い帯域に渡って安定したドライブを可能にしています。
さらに、低負荷ドライブ設計をとりいれることで低負荷時のスピーカーのドライブ能力を高めています。
イギリスで発売されたアンプをさらに改良して開発されたA-UK3では、ワイドでスピーカーの回りに音が広がるような低域・高域の伸びを実現するため、音質チューニングを施した大型ボリュームを採用しています。
筐体の無共振化を実現するため、内部のトランスの振動を抑えるヒートシンクには剛性に優れたハニカム構造を採用しています。また、筐体を支えるシャーシと5つのインシュレーターにも同様のハニカム構造を採用することで、振動による音質への悪影響を抑えています。
さらに、ビス止めの位置はコンピューターによるシミュレーションに基いて決定しており、最も振動の影響を受けにくい位置に振動の吸収率の高い銅メッキのビスを使用しています。
スピーカー出力は1系統とすることでシンプルな回路構成を追求しています。
その上でバイワイヤリング接続に対応するため端子を2系統備えています。
電源コードには交換が可能なインレット方式を採用しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力 (両ch駆動、20Hz~20kHz) |
60W+60W(4Ω、0.05%) 30W+30W(8Ω、0.03%) |
ダンピングファクター | 130(20Hz~20kHz、8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.8mV/50kΩ CD、Tuner、Line、DAT/Tape1、Tape2:200mV/40kΩ |
Phono最大許容入力 | MM:150mV(1kHz、0.1%) |
出力レベル/インピーダンス | DAT/Tape1、Tape2、Line、Rec、Adapter Out:200mV/1kΩ |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.3dB CD、Tuner、Line、DAT/Tape1、Tape2:1Hz~300kHz +0 -3dB |
S/N(IHF、Aネットワーク、 ショートサーキット) |
Phono MM:86dB(2.8mV) CD、Tuner、Line、DAT/Tape1、Tape2:110dB |
スピーカー負荷インピーダンス | 1組:4Ω~16Ω 2組:8Ω~32Ω |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 130W |
外形寸法 | 幅420x高さ126x奥行352mm |
重量 | 7.3kg |