
Pioneer A-A9
¥128,571(2007年1月発売)
解説
Air Studiosで音質チューニングを行ったインテグレーテッドアンプ。
レコーディングスタジオで求められる開放的でスピード感のある音を再現するため、クイックレスポンス電源回路を採用しています。
この回路では無帰還型電源回路を用いると共に、オーディオ用低ESR(等価直列抵抗)コンデンサーをパラレルで計8個使用する事でてインピーダンス化を図り、電源供給のレスポンスを大幅に向上させています。
さらに、整流回路にショットキーバリアダイオードを採用し、電源トランスにはトロイダルトランスを搭載しています。
独自のワイドレンジリニアサーキットを搭載しています。
この回路では必要なゲインを一段増幅で可能にしており、出力インピーダンスの広帯域にわたるフラットな特性を獲得しています。
出力段には高域周波数特性に優れたオーディオ用パワー素子LAPTを採用しており、大音量時の連続する信号の強弱に対しても優れたリニアリティを確保しています。
ABクラスパワーステージを採用しており、小出力時はスイッチング歪やクロスオーバー歪が発生しないオーディオ再生を可能にしています。
信号経路を最短化する事でクリアな伝送を可能にするダイレクトコンストラクションを採用しています。
さらに電源部と信号部を独立させたアイソレーテッド電源ブロックとする事で電気的干渉を排除しています。
内部レイアウトはグランドまでシンメトリカルにLR独立としたツインモノラル構造を採用しています。
シャーシは独自のハニカムプレスが施されたシャーシを採用しています。このシャーシはリアパネル一体型のシームレス構造によってグランド電位差を排除し、クリーンな伝送を可能にしています。
A-A9ではさらに新開発のリジットアンダーベースを採用しており、シャーシ剛性を向上させています。
脚部にはメタルインシュレーターを併せて採用する事で確実なメカニカルグランドを確保しています。
ディスプレイ部にはLCDディスプレイを採用しており、フロントパネルから機械的に操作スイッチを極力排除しています。
このディスプレイには3ステップのLCDディマーを搭載しています。
USB入力端子(TypeB Ver1.1)を装備しており、パソコンとの接続が可能です。
さらに、MP3などの圧縮音源の再生にはパイオニア独自の音質補正機能であるサウンドレトリバー(アナログ)によって自然な音の拡がりと深みのある音を再現します。
MM/MCに対応したフォノイコライザーを搭載しています。
ダイレクトモードを搭載しています。
極太インレットタイプ電源コードを採用しています。
プリアウト端子を装備しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実用最大出力 | 110W+110W(4Ω、1kHz、JEITA) |
定格出力(両チャンネル駆動) | 55W+55W(8Ω、20Hz~20kHz、THD0.2%) 70W+70W(4Ω、20Hz~20kHz、THD0.2%) |
全高調波歪率 | 0.05%(定格出力-3dB時、8Ω、1kHz) |
入力感度/インピーダンス | Line:200mV/47kΩ Phono MM:2.8mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω |
Phono最大許容入力 | MM:200mV(1kHz、0.2%) MC:20mV(1kHz、0.2%) |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB Phono MC:20Hz~20kHz ±0.3dB Line:5Hz~100kHz +0 -3dB |
SN比(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット、ダイレクトスイッチON) | Phono MM:80dB(2.8mV) Phono MC:70dB(0.2mV) Line:103dB |
トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
オーディオ入力端子 | Phono MM/MC、CD、Tuner、Aux、Tape USB(PC用TypeB Ver1.1) |
オーディオ出力端子 | Tape rec、Pre out、Headphone |
スピーカー出力端子 | 4Ω~16Ω |
その他端子 | SR out |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 200W(電気用品安全法) 0.6W(待機時)/td> |
外形寸法 | 幅420x高さ113x奥行369mm |
重量 | 11.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン(AXD7471) |