PHILIPS RH541
¥68,000(1台、1979年頃)
解説
スタジオモニターシリーズのアクティブスピーカーシステム。
スタジオモニターシリーズでは、歪の無い低音再生を実現するためMFB(Motional
Feedback)方式を採用しています。
RH541では、内蔵アンプから取り出される信号を電子式クロスオーバーフィルターによって高音域と低音域に分割し、高音域はそのままトゥイーターをドライブします。そして、低音域はウーファーとコンパレーター(波形比較器)などで構成されるMFBループによって歪の無い再生が可能です。
MFBでは、ウーファーのコーン紙の頂点に装備された圧電素子(PXE)がコーン紙の加速度を検出・電圧変換し、この電圧と入力信号をコンパレーターで比較する方式となっています。これにより、再生音波をオリジナル波形と全く同一にすることが可能となり、歪成分を強制的にコントロールできます。
低域には18cmコーン型ウーファーを搭載しており、高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
プリアンプ出力とパワーアンプ出力の両方に対応した入力感度選択スイッチを搭載しています。
オートマティック電源オンオフ機構を搭載しています。
この機能では、1.5mV以上の入力で自動的にオンとなり、2分以上の無信号で自動的にオフとなります。また、動作状態はインジケーターランプで表示されます。
エンクロージャーは木製でブラックアッシュ仕上げとなっています。
電源スイッチを搭載しています。
各チャンネルごとにパラレル接続が可能なため、複数使用のパワーアップが可能です。
機種の定格
方式 | アンプ内蔵・2ウェイ・2スピーカー・ブックシェルフ型 |
<スピーカー部> | |
使用ユニット | 低域用:18cmコーン型(AD7066/MFB4) 高域用:2.5cmドーム型(AD0161/T8) |
周波数特性 | 35Hz~20kHz |
クロスオーバー周波数 | 1.4kHz |
エンクロージャー容積 | 8リットル(アコースティック部分4.5リットル) |
入力感度 | 1:1V/10kΩ 2:7.5V/100Ω 3:19V/100Ω |
エレクトロニックON/OFFスイッチ | on(1.5mV以上入力で1秒以上) off(無信号で2分以上) |
<アンプ部> | |
出力 | 連続正弦波30W |
高調波歪率 | 1%以下(30W) 0.1%以下(20W) |
出力帯域幅 | 14Hz~50kHz |
<その他> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 最大65W |
外形寸法 | 幅230x高さ295x奥行175mm |
重量 | 6.5kg |