PHILIPS LHH300
¥150,000(1989年頃)
解説
ビットストリーム方式を採用したCDプレイヤー。
D/A変換部にはビットストリーム方式を採用しています。この方式では、従来16個の回路素子(抵抗)を使用していたD/A変換を1個のスイッチ回路で行っています。これにより素子の精度に依存することがなく、直線性の高いD/A変換を可能にしています。
LHH300では、ビットストリーム方式D/Aコンバーターをディファレンシャル(差動)モードで採用しています。
ディファレンシャルモードでは、左右チャンネルを全く別のチップに送り込まれています。そして、1つのチップには片チャンネル分の正相と逆相の成分を入力しており、その差を出力として取り出すことで、歪やノイズ、チャンネル間のセパレーションを向上しています。
メカニズム部にはCDM-4ミニダイキャストメカニズムを採用しています。
このメカニズムは、ウェイト・バランスを後部に置いた独自のスイングアーム方式を採用しつつ、さらなる高音質化を図っています。
シャーシにはダイキャストシャーシを採用しており、外部振動などの影響を排除しています。
電源部の電源トランスには、デジタル系・アナログ系・サーボ系に分離した独立巻線方式を採用しています。
大容量FIFOを搭載しており、CDの読取り時に傷や外部振動によるエラー、ジッターの訂正を可能にしています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
チャンネル | 2チャンネル |
D/A変換方式 | 1ビットリニア/チャンネル |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.2dB |
ダイナミックレンジ | 96dB |
S/N比 | 96dB |
チャンネルセパレーション | 96dB以上(1kHz) |
高調波歪率 | 0.0025%(1kHz) |
ワウフラッター | 水晶精度 |
アナログ出力端子 | 出力レベル:2V RMS 出力インピーダンス:100Ω 適合負荷インピーダンス:10kΩ以上 |
デジタル出力 | 同軸出力:0.5Vp-p/75Ω(ピンジャック) 光出力:-19dBm(角型光コネクター) |
レーザー | AlGaAs半導体 |
波長 | 780nm |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
量子化 | 16ビットリニア/チャンネル |
誤り訂正方式 | CIRC ビットストリームD/A変換方式 |
許容動作温度 | +5℃~+35℃ |
許容動作湿度 | 5%~65%(結露のないこと) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 約17W |
外形寸法 | 幅454x高さ122x奥行341mm 幅457x高さ140x奥行358mm(最大) |
重量 | 約16.7kg |
付属 | 単4乾電池(SUM-4) アナログ信号接続ケーブル(RCAピンコード) デジタル信号接続ケーブル(RCAピンコード) |
付属:ワイヤレスリモコン RC500LHH | |
外形寸法 | 幅60x高さ15x奥行175mm |
重量 | 85g(電池無し) |