
OTARI MX7000series
価格不明(1972年頃)
解説
プロフェッショナル用に開発されたテープデッキ。
3モーター4ヘッド構成を採用しています。
また、ヘッドアッセンブリーはプラグインによって交換でき、好みの録音方式を1チャンネルから4チャンネルまで選択できます(シンクロプレイバックが可能です)
キャプスタンモーターには特別に設計された3スピードヒステリシスシンクロナスモーターを採用しています。
メカニズムのベース部にはアルミ合金を採用しており、耐久性を向上しています。
内部の回路はオールトランジスタ構成となっています。
MX7000には録音方式やヘッド構成等によって6種類のバリエーションがあり、そのうち4種類のバリエーション(MX7000-F、MX7000-H、MX7000-3X、MX7000-QX)は特別受注生産品でした。
機種の定格
シリーズ型式 | 録音方式 | ヘッド構成 | 増幅器数 |
E R P P | |||
MX7000-F | フルトラック、モノラル | F F F - | 1 |
-H | ハーフトラック、モノラル | H H H - | |
MX7000-2S | 2トラック、ステレオ | 2 2 2 4 | 2 |
-4S | 4トラック2チャンネル、ステレオ | 4 4 4 2 | |
MX7000-3X | 3トラック、ステレオ | 3 3 3 - | 3 |
-QX | 4トラッククォードステレオ | F 4 4 - | 4 |
型式 | テープデッキ |
テープ幅 | 1/4インチ |
リール | 最大10 1/2" |
テープ速度 | 9.5cm/s、19cm/s、38cm/s |
ヘッド | 4ヘッド方式(ヘッド構成参照) |
テープ速度偏差 | ±0.2%以下 |
ワウ・フラッター | 9.5cm/s:0.08%以下 19cm/s:0.06%以下 38cm/s:0.04%以下 |
キャプスタン | 1キャプスタン駆動方式 3速度ヒステリシスシンクロナスモーター使用 |
リールモーター | 高性能トルクモーター2個使用 |
入力信号(0dB=0.775V) | ライン入力:-20dB/不平衡50kΩ (オプショントランスにより600Ω平衡可能) マイク入力:-55dB/不平衡10kΩ (オプショントランスにより600Ω平衡可能) ※いずれもキャノンコネクター使用 |
出力信号 | ライン出力:+4dB(0VU)/平衡600Ω モニター出力:-3dB/不平衡10kΩ ※いずれもキャノンコネクター使用 |
アンプ部 | オールトランジスタ構成 (ダイオード12個、ツェナーダイオード4個、トランジスタ27個、シリコン整流器(ブリッジ)2個) 各チャンネル独立方式 90L型録音入力、再生出力、バイアス電流監視用VUメーター付 録音安全スイッチ付 録音、再生高域周波数補正回路付 テストオシレーター内蔵 シンクロプレイバック回路付 |
総合周波数特性 | 9.5cm/s:40Hz~8kHz ±2dB 19cm/s:40Hz~15kHz ±2dB 38cm/s:30Hz~18kHz ±2dB |
SN比 | 60dB(ピークレベルより) |
シンクロ再生 | 50dB以上(ピークレベルより) |
クロストーク | 50dB以上(1kHz) |
歪率 | 標準レベルにおいて1%以下 |
バイアス周波数 | 150kHz |
テスト信号発生器 | 700Hz、10kHz |
電源 | 単相100V/117V/220V/230V、AC、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅517x高さ790x奥行463mm |
重量 | 約50kg |
付属 | リールクランパー(2個1セット)TW-661 クリーナーセット TY-502 リール厚補正シート(2枚組) TY-506 モータープーリー50Hz or 60Hz TC412-006A/B フェーズランプ フェーズ3、ランプ1(FS-19-3A、FS-19-1A、HC-603A) レンチセット TY-507 スプライシングテープ TY-504 付属品ケース TY-511 キャプスタンベルト TB-9146-12 |