オーディオの足跡

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MX-8Pの画像
 解説 

MFB方式を採用した20cmコーン型スピーカー。

MFB(モーショナルフィードバック)方式では、スピーカーのコーン紙の振動から電圧を得て、それをアンプの前段に帰還することでNFBと同様の効果を得ようとしています。これにより低音域でのダンピングや歪特性の改善を図っています。
MFB方式には速度型と振幅型があり、MX-8Pでは速度型MFBを採用しています。この方式では磁気回路にボイスコイルの他にMFBコイルを設け、これに独立した磁気回路を挿入してコーン紙の振動速度に比例した電圧が発生するようにしておきます。そして、ここで得た電圧を帰還する事でコーン紙の運動が制御されます。コーン紙の振幅速度に比例した電圧を得るため、速度型と呼ばれています。

MFBコイルを使用しない場合は通常のコーン型スピーカーとして使用が可能です。

振動板にはONKYO独自のノンプレスコーンを採用しています。
ノンプレスコーンは質量が小さく、ヤング率が大きく、適度な内部損失を持つというコーン紙にとって理想的な特長を持っています。

ボイスコイルの巻幅はプレートの幅よりも広く巻かれており、磁束分布の非直線性による歪を防いでいます。

ヨーク材料には炭素含有量の少ないものを選び、漏洩磁束の少ない形状とすることで、高能率で良好な過渡特性を得ています。

機種の定格
型式 20cmコーン型フルレンジスピーカー
インピーダンス
最低共振周波数 65Hz
50Hz~80Hz(別カタログ記載)
周波数範囲 40Hz~13kHz
周波数偏差 ±4dB
周波数特性 fo~8kHz(別カタログ記載)
出力音圧レベル 98dB/W
98±2dB/W(別カタログ記載)
最大許容入力 8W
総磁束 44,000maxwell
磁束密度 9,800gauss
振動系実効質量 7.6g
バッフル開口径 182mm
外形寸法 直径208x奥行120mm
重量 1.1kg