ONKYO Integra T-455mkII
¥55,000(1974年発売)
解説
チューナーもオーディオ機器であるという根本理念のもとに開発されたFM/AMチューナー。
フロントエンドにはデュアルゲートMOS FETを採用しています。精密4連バリコンとあいまって高感度とスプリアス妨害の防止を図っています。
IF段には充分な選択度をもちながら通過帯域特性の特に優れた6素子フェイズリニア型セラミックフィルタを採用しています。
広いリニアリティを安定に得るため、温度変化や湿度変化の少ない新開発のレシオ検波器を採用しています。
MPX部にはPLL ICを採用しており、コイルを排除することでセパレーションの安定度を改善しています。
ローパスフィルターにはキャリアリーク-65dBのフィルターを採用しており、ノイズをカットし、テープデッキのバイアスとの干渉も防いでいます。
出力回路には3段直結アンプを採用しておりS/Nを改善しています。
放送局のオーバー変調に対しても余裕をもった設計となっており、オーバー変調時の音質劣化を抑えています。
シグナルメーターとチューニングメーターを搭載してます。
マルチパス検出端子や音でアンテナセッティングができる切換えスイッチを搭載しています。
F型同軸コネクタを搭載しています。
4ch用検波出力端子を搭載しています。
ウッドケースは別売りでした。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
感度 | 1.7μV(IHF) 3μV(S/N50dB) |
イメージ比 | 100dB(83MHz) |
IF妨害比 | 110dB(83MHz) |
SN比 | 77dB |
ACA(2信号選択度) | 80dB |
AM抑圧比 | 55dB |
キャプチャーレシオ | 1.2dB |
歪率(1kHz) | mono:0.2% stereo:0.4% |
ステレオセパレーション | 40dB(1kHz) 35dB(100Hz~10kHz) |
周波数特性 | 20Hz~15kHz +0 -3dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 535kHz~1605kHz |
感度 | 150μV/m |
イメージ比 | 60dB(1000kHz) |
IF妨害比 | 60dB(1kHz) |
SN比 | 60dB |
歪率 | 0.5%(400Hz) |
<総合> | |
外形寸法 | 幅440x高さ150x奥行386mm |
重量 | 8.0kg |
別売 | ウッドケース CW-5(¥3,000) |