ONKYO Integra T-445XG
¥39,800(1989年頃)
解説
種々な条件変化に対応する実動時の能力アップを追及したFM/AMチューナー。
RF2段切換、IF選択度切換、PLL受信モード切換、オートハイブレンドなどの自動/手動の受信モード選択を搭載することで、使用条件や電波状況に対応しています。
PLLの応答速度を2段切換にしてノンリニアな追随性能による歪の発生を抑えています。
スピーカーからの音圧など外部振動の影響を最もVCO(局発)には、機械的制振対策として、局発とシャーシを効果的に固定することで、歪の発生を抑えています。
また、バリキャップ(放送局受信素子)を2つ並列にして容量値を2倍にしています。これにより、強烈な音楽信号によりシャーシが振動して電気回路の容量がこまかく変動しても、回路の影響を1/2に低減しています。
検波器にはリニアトレーシングディテクターを採用しています。
L.T.Dには10.7MHzをダイレクトに検波する方式を採用しており、IF信号から90゜遅れた信号がリニアにIF信号をトレーシングして検波するクローズドループタイプであるため、S/Nを改善しています。
局発での2段シリーズバッファーの採用やRF2段切換などを採用することで、相互変調妨害特性を改善しています。
AM、FMランダムで20局メモリーや、プリセットスキャン、5局タイマープログラムなどを搭載しています。
Boost ON/OFF、IF Wide/Narrow、Hi-Blend ON/OFFなどの受信状態はインジケーターで確認できます。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー | ||||
<FMチューナー部> | |||||
受信周波数 |
76.1MHz~89.9MHz | ||||
実用感度(75Ω/IHF) | Boost on:0.9μV/10.3dBf Boost off:4.0μV/23.3dBf |
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SN50dB感度(75Ω/IHF) | 2.0μV/17.3dBf | ||||
相互変調妨害比(Wide/Narrow) | ±1MHz 88dB/103dB ±2.5MHz 90dB/110dB |
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イメージ妨害比(83MHz) | 90dB(Boost on/off) | ||||
IF妨害比(83MHz) | 100dB(Boost on/off) | ||||
スプリアス妨害比 | 100dB(Boost on/off) | ||||
2信号選択度 | Wide:60dB Narrow:85dB |
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歪率 |
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ステレオセパレーション |
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AM抑圧比 | Wide:62dB Narrow:50dB |
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キャプチャーレシオ | Wide:1.0dB Narrow:2.0dB |
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SN比 | mono:100dB stereo:90dB |
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周波数特性 | 20Hz~15kHz、+0.2 -0.8dB | ||||
キャリアリーク | -65dB | ||||
アンテナインピーダンス | 75Ω不平衡 | ||||
出力電圧(400Hz) | 500mV(100%) | ||||
出力インピーダンス | 1.9kΩ | ||||
<AMチューナー部> | |||||
実用感度 | 200μV/m(付属ループアンテナ) | ||||
イメージ妨害比(999kHz) | 40dB | ||||
IF妨害比(999kHz) | 57dB | ||||
2信号選択度(選択度±10k) | 35dB | ||||
SN比 | 50dB(100mV/m) | ||||
歪率(400Hz) | 0.3% | ||||
出力電圧(400Hz) | 150mV(30%) | ||||
出力インピーダンス | 1.9kΩ | ||||
<総合> | |||||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力(電気用品取締法) | 17W | ||||
外形寸法 | 幅435x高さ73x奥行368mm | ||||
重量 | 4kg |