ONKYO Integra T-405
¥45,000(1977年頃)
解説
サーボロックを搭載するとともにTQ=トータルクォリティの思想を追及したFM/AMチューナー。
ロック機構には高利得オペアンプICを使用したサーボロックを採用しています。
これにより、音質最良点±5kHz以内の優れたロック精度の実現や、瞬時に最適同調点にロックすることによって敏速な正確選局を実現しています。
フロントエンド部は、RF段に、雑音指数が低く広ダイナミックレンジで知られるデュアルゲートMOS
FETを投入し、周波数直線型4連バリコンを採用しています。
IF部には、微分利得直視法によって厳しく選んだ広帯域リニアフェイズフィルタを使用すると共に、IFアンプには差動型ICを採用して充分なリミッター効果を得ています。
さらに、検波器も微分利得直視法によって広帯域にわたるリニアな特性を得ています。
MPX部には、安定度の高いAFアンプ内蔵・新型PLL・ICを使用し、優れたステレオ信号を得ています。
さらに、僅かな歪の発生を抑えるため、安定したPLL・ICに、強化フィルタを追加し、MPX系全体としての低歪率化を徹底しています。
広帯域リニアフェイズフィルタのIF部や低歪率MPX部に加え、ダイナミックマージンの大きいAFアンプを採用することで、オーバー変調対策を徹底しています。
50%変調440Hz連続音のエアチェック・キャリブレーターを搭載しており、適切な録音レベルを設定することで低歪率録音が可能です。
シグナルメーターへの信号を、3つの差動型リミッタから検出し、強入力でも飽和しないICを使用することによって、70dBの強入力までリニアな応答特性を実現しています。
AMチューナー部には、感度の良い2連バリコンと、選択度の高いIFトリプルチューンフィルタを使用し、音質を高めています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー | ||
<FMチューナー部> | |||
受信周波数 | 76MHz~90MHz | ||
実用感度 | 1.8μV(IHF、300Ω) 10.3dBf(新IHF) |
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S/N50dB感度(IHF) | 3.0μV 14.8dBf |
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イメージ妨害比 | 80dB(83MHz) | ||
IF妨害比 | 95dB(83MHz) | ||
S/N比 | mono:77dB stereo:73dB |
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スプリアス妨害比 | 90dB | ||
2信号選択度(±400kHz離調) | 60dB | ||
AM抑圧比 | 53dB | ||
キャプチャーレシオ | 1.2dB | ||
歪率 |
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周波数特性 | 20Hz~15000Hz +0.5 -1.5dB | ||
アンテナインピーダンス | 75Ω、300Ω | ||
ステレオセパレーション |
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キャリアリーク | -60dB | ||
出力電圧(400Hz、100%変調) | 0~750mV | ||
出力インピーダンス | 8kΩ(可変出力最大時) | ||
ロックコレクションファクタ | 0.05以下 | ||
ロックオフセットエラー | ±5kHz以内 | ||
<AMチューナー部> | |||
受信周波数 | 535kHz~1605kHz | ||
実用感度 | 200μV/m(バーアンテナ) | ||
イメージ妨害比 | 52dB(1MHz) | ||
IF妨害比 | 38dB(1MHz) | ||
S/N比 | 60dB | ||
歪率 | 0.5%(400Hz) | ||
出力電圧(400Hz、30%変調) | 0~240mV | ||
<総合> | |||
使用半導体 | トランジスタ:17個 FET:1個 IC:3個 ダイオード:19個 |
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電源 | AC100V、50/60Hz | ||
消費電力 | 12W(電気用品取締法規格) | ||
外形寸法 | 幅438x高さ150x奥行392mm | ||
重量 | 6.5kg |