オーディオの足跡

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Integra T-405の画像
 解説 

サーボロックを搭載するとともにTQ=トータルクォリティの思想を追及したFM/AMチューナー。

ロック機構には高利得オペアンプICを使用したサーボロックを採用しています。
これにより、音質最良点±5kHz以内の優れたロック精度の実現や、瞬時に最適同調点にロックすることによって敏速な正確選局を実現しています。

フロントエンド部は、RF段に、雑音指数が低く広ダイナミックレンジで知られるデュアルゲートMOS FETを投入し、周波数直線型4連バリコンを採用しています。

IF部には、微分利得直視法によって厳しく選んだ広帯域リニアフェイズフィルタを使用すると共に、IFアンプには差動型ICを採用して充分なリミッター効果を得ています。
さらに、検波器も微分利得直視法によって広帯域にわたるリニアな特性を得ています。

MPX部には、安定度の高いAFアンプ内蔵・新型PLL・ICを使用し、優れたステレオ信号を得ています。
さらに、僅かな歪の発生を抑えるため、安定したPLL・ICに、強化フィルタを追加し、MPX系全体としての低歪率化を徹底しています。

広帯域リニアフェイズフィルタのIF部や低歪率MPX部に加え、ダイナミックマージンの大きいAFアンプを採用することで、オーバー変調対策を徹底しています。

50%変調440Hz連続音のエアチェック・キャリブレーターを搭載しており、適切な録音レベルを設定することで低歪率録音が可能です。

シグナルメーターへの信号を、3つの差動型リミッタから検出し、強入力でも飽和しないICを使用することによって、70dBの強入力までリニアな応答特性を実現しています。

AMチューナー部には、感度の良い2連バリコンと、選択度の高いIFトリプルチューンフィルタを使用し、音質を高めています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
実用感度 1.8μV(IHF、300Ω)
10.3dBf(新IHF)
S/N50dB感度(IHF) 3.0μV
14.8dBf
イメージ妨害比 80dB(83MHz)
IF妨害比 95dB(83MHz)
S/N比 mono:77dB
stereo:73dB
スプリアス妨害比 90dB
2信号選択度(±400kHz離調) 60dB
AM抑圧比 53dB
キャプチャーレシオ 1.2dB
歪率
mono、400Hz:
mono、50Hz~10kHz:
stereo、400Hz:
stereo、50Hz~10kHz:
0.08%
0.15%
0.15%
0.3%
周波数特性 20Hz~15000Hz +0.5 -1.5dB
アンテナインピーダンス 75Ω、300Ω
ステレオセパレーション
1kHz:
100Hz~10kHz:
50dB
38dB
キャリアリーク -60dB
出力電圧(400Hz、100%変調) 0~750mV
出力インピーダンス 8kΩ(可変出力最大時)
ロックコレクションファクタ 0.05以下
ロックオフセットエラー ±5kHz以内
<AMチューナー部>
受信周波数 535kHz~1605kHz
実用感度 200μV/m(バーアンテナ)
イメージ妨害比 52dB(1MHz)
IF妨害比 38dB(1MHz)
S/N比 60dB
歪率 0.5%(400Hz)
出力電圧(400Hz、30%変調) 0~240mV
<総合>
使用半導体 トランジスタ:17個
FET:1個
IC:3個
ダイオード:19個
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 12W(電気用品取締法規格)
外形寸法 幅438x高さ150x奥行392mm
重量 6.5kg