ONKYO MX7
¥68,000(1台、1978年頃)
解説
リングラジエーターを採用した3ウェイスピーカーシステム。
低域には31cmのウーファーユニットを採用しています。
コーン紙にはマルチコルゲーション成型で仕上たコーン基材に、プラスター材を塗布した独特のコーン紙を採用しています。これにより剛性を確保するとともに、振動ロスの増加によりコーンの分割振動を抑えています。
磁気回路には160φx85φx17mmのマグネットとロングボイスコイルを採用し、大入力化を図っています。
また、2層発泡ウレタンエッジと、ポリイミド積層板・蝶ダンパーなど、を採用し、振幅歪の低減を両立させています。
中域、高域にはそれぞれリングラジエータユニットを採用しています。
断面がV字型のリングラジエーターを、大口径のボイスコイル(スコーカーの場合50φmm)で駆動しています。
リングラジエーターの導入で、コーン型に比べ大口径のボイスコイルの使用が可能になり、振動系の質量が同程度の場合でも耐入力性は約2倍に改善されています。
また、エッジ外周部、エッジ内周部、ダンパーによる3点支持とし、しかもスパン(駆動点から支持点までの距離)が小さく済むため、使用帯域のオーバーオールにわたる安定した振動モードが得られています。
ネットワークでは、スコーカーの上下限のフィルターに、6dB/octの簡単な素子を用いたリニアクロス方式のネットワークを採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:31cmプラスターコーン型(W3508A) 中域用:8cm/外径76φ内径32φmmリングラジエータ型(MD805A) 高域用:4cm/外径38φ内径23φmmリングラジエータ型(TW416A) |
再生周波数帯域 | 26Hz~20000Hz |
最大入力 | 120W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧 | 93dB/W/m |
最大出力音圧レベル | 113.8dB/m |
クロスオーバー周波数 | 1000Hz、5000Hz |
キャビネット内容積 | 65L |
レベルコントロール | SQ、TW用独立レベルコントロール(クリックストップ式) |
外形寸法 | 幅380x高さ680x奥行370mm |
重量 | 24kg |