ONKYO MX5
¥50,000(1台、1978年頃)
解説
リングラジエーターを採用した3ウェイスピーカーシステム。
低域には28cmのウーファーユニットを採用しています。
ユニットのコーン紙にはマルチコルゲーション付プラスターコーンを採用しています。
これは、マルチコルゲーション成型で仕上たコーン基材に、これとほぼ等量のプラスター材を塗布したもので、従来のコーン型よりも振動ロスを増加させ、コーン分割振動を充分抑えています。
また、磁気回路にはロングボイスコイルと、120φx60φx15mmのマグネットを採用しています。
さらにエッジやダンパーなどの支持系にも強度、リニアリティに優れた素材・形状を選んで使用しています。
中域には、断面がV字型のリングラジエーターを採用したユニットを使用しています。
また、駆動系には50φmmのロングボイスコイルを採用しています。
リングラジエーターの導入により、通常のコーン型ユニットに比べて大口径のボイスコイルの使用が可能になっており、耐入力性は従来の約2倍を実現しています。
さらに、安定な3点支持構造で、駆動点から支持点までの距離が小さくて済むため、使用帯域の全域にわたって安定した振動モードが得られています。
高域には4cmの複合型トゥイーターユニットを採用しています。
カーボン繊維主体の振動板素材と高分子化合物を成型した構造をもつコーン紙と、チタンドームラジエータを採用して、軽量で剛性の高いトゥイータ振動板としています。
磁気回路には70φx32φx10mmのマグネットを採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:28cmプラスターコーン型(W3041A) 中域用:8cm/外径76φ内径32φmmリングラジエータ型(MD804A) 高域用:4cm複合型(TW415A) |
再生周波数帯域 | 26Hz~20000Hz |
最大入力 | 80W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧 | 92dB/W/m |
最大出力音圧レベル | 111dB/m |
クロスオーバー周波数 | 1000Hz、5000Hz |
キャビネット内容積 | 47L |
レベルコントロール | SQ、TW用独立レベルコントロール(クリックストップ式) |
外形寸法 | 幅342x高さ596x奥行331mm |
重量 | 16.5kg |