ONKYO Monitor 500
¥90,000(1台、1984年11月発売)
解説
コンパクトなサイズに素材、技術を投入したコンパクト2ウェイスピーカーシステム。
低域には高剛性ピュア・クロスカーボン2層構造による23cm口径のユニットを採用しています。
さらに、実効振動径とほぼ同じφ160xφ85x20tmmの大形マグネットとφ76mmの大形ボイスコイルを採用し、駆動力・制動力を徹底的に高めています。
高域には特殊合金振動板を使用した2.5cmのハードドーム型ユニットを採用しています。
振動板の周囲2ヶ所をレーザー加工によって切断し、共振を効果的に分散させて高域共振のピークを平坦化しています。これにより過渡特性が向上しています。
ネットワークにはインテグラアンプの設計ノウハウを応用した集中一点アース方式や、ウーファー/トゥイーター回路分離方式などの手法に加え、ネットワークの各部品のレイアウトまでも厳密に解析しています。
コイル相互の結合に起因するクロストークの問題を解決するためにコンピューターと連動した磁束分布測定装置を用いて、ネットワークの配置も最も少なくなるように決定しています。
部品には、低インピーダンス、低歪率・高耐入力の高品位部品・極太OFC(無酸素動)配線材などを使用してます。
エンクロージャーは高剛性・高密度なレジンコンクリートを材料として、無限大バッフルとの比較試聴によって決定した、大きくなめらかなRをもったラウンドバッフルを採用しています。
このレジンコンクリート製フロントバッフル部をパーティクルボード製のキャビネットの上に取り付けた構造となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:23cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 30~45000Hz |
クロスオーバー周波数 | 1300kHz |
インピーダンス | 6Ω |
最大入力 | 160W |
出力音圧レベル | 87dB/W/m |
キャビネット内容積 | 19.5L |
外形寸法 | 幅257x高さ452x奥行308mm(サランネットを含む) |
重量 | 17kg |