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ONKYO M80
¥88,000(1台、1977年頃)
解説
大編成のオーケストラやビッグバンドに対するよりリアルな再現を目指したフロア型スピーカーシステム。
低域には31cmコーン型ウーファーであるW-3503Cを搭載しています。
振動板には大入力に強く微小入力に対する追従性も良好なマルチコルゲーション付きのシートコーンを採用しています。また、コーン紙とボイスコイルの接合部に亜鉛合金補強リングを採用することで大入力に対する機械的強度を向上させてコーン紙の釣鐘振動を抑え、中低域の音色をすっきりさせています。そしてこの振動板を230,000maxwellの総磁束を空隙部に持つ180φx95φx15mmのマグネットと78mmφロングボイスコイルでドライブしています。
また、サスペンション系には経年変化に強く変位のリニアリティも良い特殊成型ゴムエッジを採用しています。そしてダンパーには耐熱性樹脂積層板による蝶ダンパーを採用しており、機械抵抗の低減を図りダンピング特性を改善しています。
フレームにはアルミダイカストフレームを採用しています。
高域には5cmドーム型ツィーターであるTW-519Aを搭載しています。
振動板にはカーボン繊維主体の振動板素材で高分子フィルムを挟んで熱成型を施したサンドイッチ構造のダイアフラムを採用しています。これを110φx60φx15mmのマグネットを用いた磁気回路で駆動しています。
超高域には3.5cm複合型スーパーツィーターであるTW-406Bを搭載しています。
振動板には複合構造を採用しており、ヤング率が高く軽量化が図れるチタンダイアフラムと軽量かつ内部ロスの大きいカーボンコーンを組合せています。
プログラムソースや音の好みに合った再生音モードが選べる3段階のモードセレクターを搭載しています。
また、超高域の再生レベルを調整できるスーパーツィーター用3段階レベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。また、フロントのユニットレイアウトを左右対称型とすることで、定位感を改善しています。
板材には板厚20mmの硬質パーティクルボードを採用しています。
外観はローズウッド調仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:31cmコーン型(W3503C) 高域用:5cmコーン型(TW519A) 超高域用:3.5cm複合型(TW406B) |
再生周波数帯域 | 25Hz~30kHz |
最大入力 | 100W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧 | 95dB/W/m |
最大出力音圧レベル | 115dB/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz |
キャビネット内容積 | 90リットル |
レベルコントロール | 3段階モードセレクター スーパーツィーター用レベルコントロール |
外形寸法 | 幅470x高さ805x奥行381mm |
重量 | 34kg |