ONKYO M6II
¥55,000(1台、1978年頃)
解説
ハイパワー・高能率・広ダイナミックレンジを追求したスピーカーシステム。
低域には31cmのウーファーユニットを採用しています。
大入力に強いマルチコルゲーション付シートコーンを採用し、これを許容入力と駆動力に優れた78φmmロングボイスコイルでドライブさせています。
さらに、コーン紙とボイスコイルの接合部には、亜鉛ダイカスト製の補強リングを設けており、大入力に対する機械的強度を高め、同時に中低音の分解能も向上させています。また、この補強リングはウーファーのダミーウェイトとしての役割りも受け持つため、foを下げキャビネットに適したQoを保持できるので、低域の再生能力の増大に貢献しています。
磁気回路には180φx95φx15mmのマグネットを用いており、10000gaussの磁束密度を確保しています。ポールには、電流歪による中高域の高調波歪の低減に大きな効果をもつ銅ショートリングをつけて、磁気回路における歪対策も行っています。
フレームには、M-6にくらべ20%の重量増を行った新しいアルミダイカストフレームを採用しています。このフレームは従来にくらべ格段とレベルの低い優れた共振波形をもつフレームになっています。それと同時にウーファー自体の重量アップも行えています。
耐熱性と強度に優れたポリイミド振動板と蝶ダンパーを採用しています。高剛性で保磁力が強いという素材の特性を生かしてQmを高く保持すると共に、形状的には駆動力に対する変位の非直線性を極力抑えた設計を採用しています。
高域には複合型の4cmトゥイーターを採用しています。
ヤング率が高く軽量にできるチタン振動板と、軽くかつ内部ロスの大きいカーボンコーンを組み合わせた複合振動板を採用しています。
トゥイーターとバスレフポートは簡単に取り付け位置を互換できます。
モードセレクターは工夫を加え新しくされています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:31cmコーン型(W3505A) 高域用:4cm複合型(TW412A) |
再生周波数帯域 | 28Hz~20000Hz |
最大入力 | 100W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧 | 95dB/W/m |
最大出力音圧レベル | 115dB/m |
クロスオーバー周波数 | 2000Hz |
キャビネット内容積 | 65L |
レベルコントロール | 前面操作式3段階モードセレクター |
外形寸法 | 幅392x高さ680x奥行375mm |
重量 | 24kg |