ONKYO F-500
¥25,000(1台、1968年発売)
解説
再生音の物理的特性を重視しつつ音楽のもつポテンシャルを最大限発揮できるよう開発されたスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
低域の伸びとダンピングに留意した設計が施されており、大型磁気回路を採用すると共に、大振幅でも直線性が良く独特の形状を持つダンパーと、厳選された材料で成形されたフリーエッジを採用しています。
音色の決定に重要なコーン紙にはコルゲーテッドカーブドコーンを採用しており、半径の大きなカーブによって高域共振点の盛り上がりを押さえると同時に不必要な周波数では急激な減衰が与えられるように設計されています。
中域には12cmコーン型スコーカーを搭載しています。
高域にはF-500のために新しく設計されたホーン型ツィーターを搭載しています。
振動板には剛性率の高い高分子化合物を使用しており、歪の原因となる部分振動の発生を抑えると共に高域共振周波数が充分高くなるように設計しています。
ネットワーク部には本格的なLC形ネットワークを使用しています。
また、切換式のレベルコントロールを搭載しており、クリア、ノーマル、ソフトの3段階で切り換えられます。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
板材にはチップボードを使用しており、バッフル板及び裏板は18mmの厚板で組み立てられており、さらに内部には吸音効果の優れた吸音材を充填しています。
外観はウォルナットのオイル仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:ホーン型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~20kHz |
定格入力 | 20W |
最大入力 | 40W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧 | 99dB/W |
クロスオーバー周波数 | 1kHz、6kHz |
外形寸法 | 幅376x高さ650x奥行275mm |
重量 | 18.5kg |