ONKYO E-313Aoak
¥41,800(1台、1975年頃)
解説
E-313Aの改良型にあたるスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーであるW-2516Bを搭載しています。
このユニットではコーン紙の徹底的な軽量化を図っており、コーン紙重量を40~50%軽量化することで明るい中低域再生を実現しています。また、エッジやダンパー等のサスペンション系のコンプライアンスを高めることでfo=25Hzという優れた低音再生を実現しています。
ダンパーには振動方向に対して優れたコンプライアンスを持ち、リニアリティが良く、横ブレの少ないポリエステル系ダンパーを採用しています。
中域には5cm逆ドーム型スコーカーであるMD-504Cを搭載しています。
このユニットの振動板には厚さ35ミクロンの超硬質ジュラルミン箔を使用しています。また、内周駆動の駆動点は振動モードをレーザーで観察しながら最も効率の良い点を選んでいるため、ホーン型に近い高能率を実現しています。
高域には3.5cm逆ドーム型トゥイーターであるTW-405Bを搭載しています。
このユニットの振動板には硬くて薄い超硬質ジュラルミン箔を採用しており、厚さ30ミクロンのドームに成型しています。独自の二重支持・内周駆動方式と相まって振動モードの乱れがなく大入力時でも歪の無い再生を実現しています。
中域と高域にそれぞれ5ステップ式のレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーにはパーチクルボードを使用しています。また、共振と聴感との相関関係からバッフル板を特に厚くしており、共振の影響を最小限に抑えています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型(W-2516B) 中域用:5cm逆ドーム型(MD-504C) 高域用:3.5cm逆ドーム型(TW-405B) |
再生周波数帯域 | 30Hz~20kHz |
最大入力 | 50W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、7kHz |
レベルコントロール | 中域及び高域用、各5ステップ |
外形寸法 | 幅322x高さ578x奥行320mm |
重量 | 14.5kg |