ONKYO E-213Aoak
¥29,800(1台、1975年頃)
解説
スリット方式を採用したブックシェルフ型スピーカーシステム。
スリット方式では、ウーファー前面にスリットを設ける事でユニットの音を球面波として放射し、中低域の指向特性を改善しています。
低域には16cmコーン型ウーファーであるW-1608AとW-1608Bの用いたツインドライブ方式を採用しています。
この2個のウーファーユニットは、コーン紙などの振動系の材質や周波数特性、インピーダンス特性を微妙にずらして設計されています。また、エンクロージャー内部は密閉方式を採用するとともに独自のBLCS(Back
Load Controlled System)として完全に絶縁させ、さらにネットワークも別の定数を設定するなど、電気的・音響的に全くのスタガー仕様としています。これにより従来の同一ウーファ・パラレル駆動での欠点を大きく改善し、量感豊かな低音再生を可能にしています。
高域には2.5cmの逆ドームトゥイーターであるTW-308Dを搭載しています。
従来のドーム型では、振動板をエッジ部だけで支える外周駆動方式のため、大振幅の与えられるスコーカーの低域では、しばしばローリング現象を起して動作が不安定になる欠点がありました。このユニットでは内周駆動方式とすることで、振動板はエッジ部と駆動部の2ヶ所で支えられ、大振幅に対しても安定した動作を実現しています。
高域用に3ステップ式のレベルコントロールを搭載しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型x2(W-1608A、W-1608B) 高域用:2.5cm逆ドーム型(TW-308D) |
再生周波数帯域 | 30Hz~20kHz |
最大入力 | 40W |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
インピーダンス | 6Ω |
クロスオーバー周波数 | 1kHz |
レベルコントロール | 高域用(3ステップ式) |
外形寸法 | 幅305x高さ550x奥行264mm |
重量 | 13kg |