ONKYO D-605C
¥48,000(1台、2000年7月13日発売)
解説
スピーカーを構成する全てのパーツから、雑音を徹底して低減するオンキョー独自の手法を採用したセンタースピーカー。
低域にはシルクOMFダイアフラムを用いた13cmコーン型ウーファーを2個搭載しており、ツインドライブ方式によって低域再生範囲の拡大を図っています。
シルクOMFダイアフラムはシルク繊維と熱硬化樹脂によるマトリクス構造となっており、素材固有の共振音が少ないという特徴を持っています。この振動板を小口径ユニットで採用することで応答性をより高めています。
さらに、振動板を支えるエッジやダンパーも、固有雑音の少ない素材を厳選しており、小信号に対しても反応が良く大入力時でもクリッピング感を感じさせない形状を選択しています。
また、振動板とエッジ接合部で発生する伝搬波の反射が音声情報を欠落させる問題を改善するため、反射が最も少ないSライン・エッジを採用しています。
高域には2.5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
ダイアフラムの基材には軽量のポリエステルのメッシュを使用し、高ダンピングな特殊ウレタンエラストマーフィルムをラミネートすることで、自然な音場感を得ています。
さらに、振動板の後部から放射された音が、バックチャンバー(後部空室)で反射を繰返して音質を劣化させるのを防止するN.R.I.C.(Non
Reflective Inner Construction)構造を採用し、音の純度を高めています。
ネットワーク部は、各ユニットが受持つ音域ごとに基板を独立させ、かつ分離レイアウトするkとで、電磁誘導による相互干渉を抑えています。また、音声信号の基準となるグランドはS.G.L.(Steady
Ground Level)型・1点集中回路を採用し、変動しにくいグランド電位を確保し、再現性の向上を図っています。
また、内部配線材に制振布を巻く事で、音圧やエンクロージャーの振動の影響を受け難くし、純度の高い信号伝送を可能にしています。
エンクロージャーにはMDFを採用しており、リアルウッドの突き板で仕上げられています。
スピーカーターミナルには、金メッキ真鍮削り出しのものを採用しており、バナナプラグに対応したほか、直径6mmの穴を空けることで極太ケーブルへの対応が図られてます。
また、振動の影響を避けるため、強度の高い裏板に固定する取付方法を採用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・センター型 防磁設計(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:13cmコーン型x2 高域用:2.5cmドーム型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
最大入力 | 150W |
定格感度レベル | 85dB/W/m |
定格周波数範囲 | 40Hz~40kHz |
クロスオーバー周波数 | 3.0kHz |
キャビネット内容積 | 9.3L |
外形寸法 | 幅592x高さ165x奥行194mm (サランネット・ターミナル突起部含む) |
重量 | 7.5kg |
付属 | 円盤型コルク・インシュレーター 固定用両面テープ |