ONKYO D-55
¥47,000(1台、1985年頃)
解説
ピュアカーボン振動版を採用し、デジタルソースの広いダイナミックレンジへの対応を図ったスピーカーシステム。
低域には26.5cmコーン型ウーファー、中域には10cmコーン型ミッドレンジを採用しており、振動版にピュアカー盆を使用しています。
この振動版は、独自の特殊成型法を開発することにより実現しており、素材固有の音のクセを抑える内部損失についても、特殊エポキシ樹脂をバインディング材とすることで十分な値を確保しています。
この製法により、より精密な形状で成型できるようになり、D-55では10μ単位の精度で均一に仕上がっています。
高域には2.5cmソフトドーム型トゥイーターを採用しています。
ダイアフラムは繊維の太さが均一なケミカルファイバー製ソフトドームをもとに、Monitor500で開発された高域共振分散の技術を応用しており、その材質の性格からもともと自然な音の傾向を持つ振動版に制振材を適量塗布して周波数特性をより一層平坦化しています。
また、超耐熱仕様ボイスコイルの採用などで耐入力を向上させています。
ネットワークでは、ウーファー回路/ミッドレンジ・トゥイーター回路分割式ネットワークや集中一点アースなどにより、定位感や音場感を向上させています。
エンクロージャーは板厚を確保するとともに、内部に効果的な補強を行うことで板振動を抑えています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:26.5cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:2.5cmソフトドーム型 |
再生周波数帯域 | 35Hz~30000Hz |
最大入力 | 120W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧 | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、3500Hz |
キャビネット内容積 | 36.5L |
外形寸法 | 幅325x高さ575x奥行289mm |
重量 | 13kg |