ONKYO D-500II Liverpool
¥43,000(1台、1990年頃)
解説
DS-500の改良型スピーカーシステム。
音の原点に帰り、人の口という一ヶ所から出るボーカルを、いくつものユニットで再現するのではなく、2ウェイという形にこだわって実現してます。
低域には18cmのコーン型ウーファーを採用しています。
2ウェイで問題視されていた中ヌケを防ぐため、ピュアクロスカーボン振動板の軽量化を図っており、振動板で15%、エッジで15%、ボイスコイルで22%軽くし、トランジェント特性に優れた振動系とすることで対応しています。
また、エッジには内部ロスが大きく、しなやかで弾力性がある2層構造のものを新しく開発し、音質に大きな影響を与える部分について徹底的にこだわっています。
高域には2.5cmのチタンオーバルドーム型トゥイーターを採用しています。
オーバルダイアフラムとは、外周部で円形、中心部に近づくにしたがって楕円形になる特殊形状のドーム振動板で、このオーバル形状は従来のレーザーカットやスタガードリブ方式を用いた共振解消構造を発展させたもので、金属板特有の高域共振を、円形から楕円形に変わる形状の変化によって取り除いています。
また、フレームにコルク材を貼る事でフレーム前面からの二次反射を低減しています。
ネットワーク部は、電気的、磁気的、アコースティックな面からの干渉や影響を遮断するため、セパレートレイアウトのアイソレートワイヤリングネットワークを採用しています。
さらに大型ポリエステル・フィルムコンデンサーの使用など、入力信号を損なわずに各ユニットに供給するためのパーツ選びに徹しています。
エンクロージャーは新開発のバス・トランスミッションシステムを採用しています。
いままでの紙管型バスレフダクトに代えて、折り曲げ型の木製バスレフダクトを採用しており、これによりいっそう広い周波数範囲にわたって発揮され、低音のエネルギー感と過渡特性が向上しています。
また、バスレフダクトはエンクロージャーに固定されているので、全体が強化されて不要な振動を低減しています。
さらに背面を含めた高級ツキ板仕上げとすることで、背面を意識せずにレイアウト出来ます。
AVに対応するため、防磁設計となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ) |
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使用ユニット | 低域用:18cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
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再生周波数帯域 | 35Hz~45000Hz | ||
最大入力 | 180W | ||
インピーダンス | 6Ω | ||
出力音圧レベル | 90dB/W/m | ||
クロスオーバー周波数 | 2300Hz | ||
エンクロージャー内容積 | 21.5L | ||
外形寸法 | 幅255x高さ449x奥行300mm | ||
重量 | 12.0kg | ||
別売 |
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