
ONKYO D-412EX
¥120,000(2台1組、2009年9月11日発売)
解説
新開発のA-Silk OMFウーファーユニットを採用したスピーカーシステム。
低域には15cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはA-Silk OMFコーンを採用しています。この振動板は天然素材のナチュラルな特性を持つシルクと、強靭かつ柔軟なアラミド繊維のハイブリッド成型となっています。また、中央部にはアルミ削り出しのイコライザーを装備し、周波数特性の乱れを防ぎ、滑らかな音とスピード感をより引き出すよう設計されています。
その他に巨大なマグネットや、不要な放射音を低減する特殊形状エッジ、高い制振性を持つフレームを採用するなどの工夫が施されています。
高域には4cmリング型ツィーターを搭載しています。
リング型の振動板を採用し、さらに振動板外端と内端の中間点にボイスコイルを配置することで分割振動を低減しています。これにより可聴帯域上限とされる20kHz近くまで分割振動に依存せずに振幅し、最高100kHzまでの超広帯域再生を実現しています。
さらに振動板にはチタンコーティングを施す事で表面硬度をさらに高めています。また、振動板を固定・保護するイコライザーには入念なヒアリングを通して設計された砲弾型を採用しており、超高域までよりフラットな周波数特性を得ています。
ネットワーク部にはS.G.L(Steady Ground Level)型の1点集中回路や、各ユニット回路を分離するアイソレート・マウント方式を採用しています。これにより各ユニット間での電気的な干渉を抑え、微小な音声信号に対するマスキングを抑制しています。
また、減衰特性には位相の乱れが少ないとされる12dB/octを選択し、ドイツWIMA社製フィルムコンデンサーをはじめとする高品位パーツを使用しています。さらにネットワーク回路のコイルには鉄芯を使用しない空芯タイプを採用しており、音質を損なう磁気歪の発生を抑えています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用し、バスレフポートにはAero Acoustic Driveを採用しています。
この方式では通常の円筒ダクトではなく、試行錯誤によって割り出された縦横比の矩形ダクトを採用しており、不要な音の輻射を防いでいます。さらに、ダクト部をエンクロージャー本体と別パーツにしたアドバンスド仕様とすることで不要な振動の干渉をさらに抑えています。
板材にはMDFなどを充分な厚みを持たせて使用し、側面を中心に天然木のリアルウッド仕上げが施されています。
入力端子には金メッキ真鍮削り出しのネジ式スピーカーターミナルを採用しています。
バイワイヤリングやバナナプラグに対応しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計(JEITA) |
使用ユニット | 低域用:15cmコーン型 高域用:4cmリング型 |
周波数特性 | 37Hz~100kHz |
最大入力 | 200W |
インピーダンス | 4Ω |
出力音圧レベル | 85dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
内容積 | 10.6リットル |
最大外形寸法 | 幅214x高さ347x奥行323mm(サランネット、ターミナル突起部含む) |
重量 | 10.2kg |
付属 | スピーカーケーブル(モンスターケーブルXP(1.8m))x2 コルクスペーサーx8 |