
ONKYO D-152E
¥60,000(2台1組、2005年3月9日発売)
解説
INTEC205シリーズに採用されたブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には13cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはNew A-OMFを採用しています。この振動板は素材自体の剛性が高く、固有音の極めて少ない材料であるPEN(ポリエチレンナフタレート)繊維、天然繊維(帆布)、アラミド繊維をハイブリッド成型したもので、センターキャップまで同じ素材で構成しています。New A-OMFは軽量化よりも強靭さやしなやかなの向上に主眼をおいて設計されているためアンプの駆動力や制動力が必要となりますが、従来のA-OMFと比較して3.5倍の剛性を確保する事に成功しており、より豊かな音楽再生を可能にしています。
また、エッジに新形状エッジを採用しており、微小振幅への応答性を改善すると共にV字状のヒダによって振動軸を正面から横方向に変換作用させる事でエッジからの不要な放射音を低減しています。
高域には2.5cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板の繊維の素材や太さから検討して開発されており、開放感のある自然で明るい音場感の再現を図っています。
ネットワーク回路にはウーファー用とツィーター用のそれぞれの回路を分離したアイソレート・マウント方式を採用しており、互いの領域の信号が干渉するのを防いでいます。
回路は位相の乱れが少ない12dB/octとし、コンデンサにはドイツWIMA社製コンデンサを使用しています。また、それぞれのネットワークのグランドラインに電位差が生じない回路実装技術を導入し、微小な音声信号がマスキングされるのを防いでいます。
エンクロージャーには新開発のAero Acoustic Driveによるバスレフ方式を採用しています。
Aero Acoustic Driveでは新開発のスリットダクト楮うを採用しており、ダクトからの放射ノイズを低減するだけでなく、ダクト内部での定在波の発生によるカラーレーションや振動板と空気振動とのタイムラグなどの円筒形バスレフポート特有の現象を大幅に改善しています。また、キャビネットとスリットダクト部を分離する新構造を採用しており、微小な倍音成分をマスキングしないよう互いの振動の影響を抑え、より自然な音色の再現を可能としています。
素材は全面に剛性の高さと響きの良さで定評のあるMDFを採用しており、外観は全工程手作業によるリアルウッド突板仕上げが施されています。
バナナプラグに対応したスピーカーターミナスを採用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計(JEITA) |
使用ユニット | 低域用:13cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~35kHz |
最大入力 | 80W |
インピーダンス | 4Ω |
出力音圧レベル | 82dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 2.5kHz |
内容積 | 9.5リットル |
外形寸法 | 幅180x高さ313x奥行272mm(サランネット・ターミナル突起部含む) |
重量 | 5.5kg |