オーディオの足跡

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D-112Eの画像
 解説 

オンキョーの新世代ブックシェルフ技術をコンパクトサイズに凝縮した2ウェイスピーカーシステム。

低域にはA-OMFモノコックコーンによる10cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動板は、センターキャップまで一体成型された変曲点のない独特の椀形状をしており、音の濁りの原因となる分割振動を低減しています。また、この形状の特徴を活かすため、素材には高剛性で固有音が極めて少ないPENと天然繊維、アラミド繊維を用いてハイブリッド成型を行い、またPEN素材を綾織りにすることで、強度を従来より40%向上し、振動板全体では30%の軽量化を実現しています。
また、大口径38mmボイスコイルや大型磁気回路、上下対称性や応答性に優れたダンパー、不要な音の放射を防ぐ形状によるフレームなど、これまでのスピーカー開発で培ったノウハウを投入し、より高品質化を図っています。

高域には外径30mm/内径18mmのリング型振動板を用いたリング型トゥイーターを搭載しています。
リング型振動板の同軸上に配した直径25mmのボイスコイルで駆動することで、駆動ポイントから振動板の端までのスパンを最短とするバランスドライブ構造となっており、振動板の分割振動を抑制し、優れた高域再生を実現しています。
また、振動板を固定するイコライザーは、100kHzに及ぶ超高域までをよりフラットな周波数特性で再生できる形状を新開発したもので、さらに振動板周辺での不要音の反射防止をはじめ、徹底したノイズ除去対策を施す事で音質改善を図っています。

ネットワーク部では、S.G.L.(Steady Ground Level)型1点集中回路を採用し、音声信号の基準となるグランドの変動を防止しています。
さらに、ネットワーク素子にはドイツWIMA製フィルムコンデンサーをはじめとするパーツを使用し、ターミナルには芯径の太いケーブルもホールド可能な金メッキネジ式を採用しています。

エンクロージャーには共鳴をバランス良くコントロールするため、肉厚の素材を採用しており、さらに不要な音の回折を防止するためにバッフル面の角にラウンドを持たせています。
さらに、従来の円形ダクトに代わり、スリット型による独自技術「アドバンスド Aero Acoustic Drive」を採用しており、細長い矩形断面の採用により、不要な高次の雑音成分を減衰できるだけでなく、空気の粘性抵抗に関しても有利なため、低域の量感とスピード感を改善しています。さらにキャビネットとダクト部を分離した構造にすることで互いの振動の影響を抑制しています。
仕上げはバッフル及び上面にはマットブラック仕上げ、側面にはリアルウッド突き板仕上げを施しています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計(JEITA)
使用ユニット 低域用:10cmコーン型
高域用:3cmリング型
定格周波数範囲 50Hz~100kHz
最大入力 120W
インピーダンス
出力音圧レベル 82dB/W/m
クロスオーバー周波数 2.5kHz
内容積 4.2リットル
最大外形寸法 幅156x高さ249x奥行221mm
重量 4.1kg