ONKYO TA-640
¥69,800(1979年頃)
解説
メタルテープに対応したステレオカセットデッキ。
            
            メタルテープへの対応を図るため、録再ヘッドにはS&S(センダスト&センダスト)ヘッドを開発、搭載しています。
            センダストは磁性材料として優れた物性を持つ合金(鉄、ニッケル、アルミの合金)で、パーマロイやフェライトに比べて磁気飽和店が高く、最大磁束密度を大きくとることができます。また、非常に加工精度が出せるとともに、充分な硬度を持っています。
            
            消去ヘッドにはダブルギャップフェライトヘッドを採用しており、保持力の高いメタルテープに対応しています。
            
            ロジックコントロールによるソフトタッチタイプの操作ボタンを採用しています。さらに、PlayからFFやREWへ、REからFFへなど、異なるファンクションへの切換えに、STOPポジションを経由しなくても直接操作できるダイレクトチェンジ方式を採用しています。
            
            レベル表示にはFL蛍光表示管を採用しています。
            立ち上がりのアタックタイムは入力信号に忠実に合わせ、立下りのリカバリータイムの方は適当な時定数を持たせることで、ピーク値を見やすくしています。
            
            駆動部にはFG・DCサーボモーターを用いたダブルベルトドライブ方式となっています。
            また、メインベルトには精密仕上げの平ベルトを使い、テープ走行特性を向上させています。
            
            ドルビーノイズリダクション回路、イコライザ/バイアス同時3段切換え、留守録音に使えるタイマー録音とタイマー再生機構、エアダンプ制動によるソフトイジェクト方式、ロー/ハイのどちらのインピーダンスにも対応したヘッドホン出力、テープエンドでメカフリーになり機器を保護するフルオートストップ機構などを搭載しています。
            
            別売りの専用リモートコントロールユニットを使用することで、離れた場所から操作することができます。
			
機種の定格
| 型式 | ステレオカセットデッキ | 
| トラック形式 | 4トラック2チャンネルステレオ | 
| 録音方式 | ACバイアス | 
| 消去方式 | AC消去 | 
| テープ速度 | 4.8cm/s | 
| ワウフラッター | 0.045%(W.R.M.S.) | 
| 周波数特性 | 20Hz~19kHz(メタルテープ) 20Hz~17kHz(ハイポジションテープ) 20Hz~15kHz(ノーマルテープ)  | 
					
| S/N比 | 58dB以上(メタルテープ) Dolby in:1kHzで5dB、5kHzで10dB以上向上  | 
					
| 総合歪率 | 1.0%以下(0VU、Normal、1kHz) | 
| 最小入力レベル | マイク:0.3mv/600Ω ライン:50mV  | 
					
| 入力インピーダンス | マイク:5kΩ(適合インピーダンス200Ω~50kΩ) ライン:50kΩ  | 
					
| 基準出力 | ライン:480mV(0VU) | 
| 負荷インピーダンス | ライン:50kΩ以上 ステレオヘッドホン:8Ω~200Ω  | 
					
| モーター | FG・DCサーボモーター | 
| ヘッド | 録再:センダストS&Sヘッド 消去:ダブルギャップフェライトヘッド  | 
					
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz | 
| 消費電力 | 25W | 
| 外形寸法 | 幅418x高さ120x奥行330mm | 
| 重量 | 6.4kg | 
| 別売 | リモートコントロールユニット RC-5(¥9,800) |