
ONKYO SA-907FX
¥50,000(2004年10月11日発売)
解説
フロント3chアンプを搭載したINTEC205シリーズのAVセンター。
オンキヨーが独自開発したサラウンド技術であるTheater-Dimensionalを搭載しており、フロント3chまたは2chで5台のスピーカーによるサラウンド効果を再現する事が可能です。
この方式では左右それぞれの耳に届く音声の特性を制御する回路によって最適な臨場感を体感する事が可能です。特にセンタースピーカーを含めた3台のスピーカー接続時には自然な臨場感に加えてセリフの明瞭度に優れたサラウンドが再現できます。
また、リスニングポジションによって最適なバーチャル効果が得られるよう音場の拡がり感を3段階に切換えでき、バーチャルDTSやバーチャルドルビーデジタルにも対応しています。
当時最新の各種5.1ch/6.1chサラウンドフォーマットに対応しています。
5.1ch方式ではドルビーデジタル、DTS、DTS96/24、ドルビープロロジックII、MPEG-2 AACに対応しています。また、6.1chではドルビーデジタルEX、DTS-ES、DTS Neo:6、ドルビープロロジックIIxに対応しています。
ステレオ音源をサラウンド再生するオンキヨー独自のリスニングモードを5モード搭載しています。
オーケストラでは、センターチャンネルの出力をカットするとともにフロントL/Rの残響を強調し、音場イメージを全体に広げる事でホールで聴いているしょうな響きが楽しめます。
アンプラグドでは、全体に自然な残響処理を施したうえでサラウンドレベルを低めに設定し、フロントの音場イメージを重視する事でステージ前で聴いているような音場イメージを再現します。
スタジオミックスでは、残響処理を軽めに設定すると共にサラウンドチャンネルを強調し、ライブハウスにいるような迫力ある音場イメージを再現します。
TVロジックでは、全体的にサラウンド感とセリフの明瞭度を高めています。
オールチャンネルステレオはBGM向きのモードで、フロントとサラウンドチャンネルの両方でステレオイメージを創り出し、広いリスニングポイントでもステレオイメージが楽しめます。また、センターチャンネルはフロントL/Rチャンネルのミックス音声となります。
DSP回路には定評のあるシーラスロジック社製高精度32bitDSPを搭載しています。
D/A変換部には192kHz/24bitDACを採用しています。
オンキヨー独自のワイドレンジアンプテクノロジーWRATを搭載しています。
余分な回路への過度の依存やいたずらにスペックを高めることなく100kHzを超える超高域までの再生を可能としています。
パワーアンプ部にはディスクリート構成を採用しており、ICチップを用いずにパーツを厳選してレイアウトする事で基本性能を重視しています。
このパワーアンプ部は4Ωのスピーカードライブ能力を備えており、幅広いスピーカー選択に対応しています。
オートスピーカーセットアップ機能を搭載しています。
この機能では付属のマイクを用いて最適なスピーカー設定を自動的に行う事が可能で、接続したスピーカーの数やサイズ、視聴位置までの距離、各スピーカーのレベルなどの項目を約90秒で最適値に自動設定できます。
自動設定後のマニュアル調整にも対応しており、好みに応じた設定にも変更する事ができます。
ボリューム回路にはオプティマムゲインボリュームを搭載しています。
この方式ではボリュームに連動してプリアンプ部の増幅度も変化させる事で微小ノイズの増幅を抑制でき、聴感上のS/N比を改善する事が出来ます。
ノン・スケーリング・コンフィグレーション機能を搭載しています。
サブウーファー非使用時など、音声信号をダウンミックスして再生する際にダイナミックレンジやS/N比の劣化を防ぐ事が可能です。
シネマフィルター機能を搭載しています。
映画ソフトでは劇場での特性を考慮して高域を強調して収録されている場合があります。シネマ・フィルター機能では強調された高域成分に補正をかける事でより自然な再生が可能です。
クロスオーバー周波数切換え機能を搭載しています。
この機能では接続するスピーカーのサイズに応じてサブウーファーの受け持つ帯域を切り換える事ができ、スピーカーの低域再生能力に応じた配分が設定できます。
5.1chマルチチャンネル入力端子を装備しています。
レイトナイト機能を搭載しており、小音量でドルビーデジタル再生を行っている時に微小な音声信号を補正して聞き取りやすくする事ができます。
ディスプレイディマー機能を搭載しており、表示管の明るさを3段階(OFFを含めると4段階)に切換えできます。
光デジタル入力端子を3系統装備しています。
トーンコントロール機能を搭載しています。
スリープタイマー機能を搭載しています。
RI接続によるシステム連動機能を搭載しています。
バナナプラグに対応いしたネジ式スピーカーターミナルを採用しています。
システムリモコンが付属しています。
このリモコンではSA-907FXのサラウンド設定やDV-SP205FXのメイン機能に加え、DVDやDVDレコーダー、テレビの操作が可能です。
また、他メーカー機器のリモコンコードを登録すれば、1台のリモコンで操作できる環境が構築できます。
※DV-SP205FXとはRIケーブル、オーディオピンケーブルを接続する必要があります。
機種の定格
型式 | AVアンプ |
定格出力 | フロント、センター:25W+25W+25W(4Ω、1kHz、0.2%以下) フロント、センター:17W+17W+17W(8Ω、1kHz、0.2%以下) |
実用最大出力 | フロント:35W+35W(4Ω、JEITA) センター:35W(4Ω、JEITA) |
ダイナミックパワー | 32W+32W(3Ω、2ch駆動時) 27W+27W(4Ω、2ch駆動時) 19W+19W(8Ω、2ch駆動時) |
全高調波歪率 | 0.2%(1kHz、定格出力時) |
ダンピングファクター | 80(フロント、8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Line:200mV/47kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Rec out:200mV/470Ω |
周波数特性 | 10Hz~100kHz +1 -3dB(Direct Mode) |
S/N比 | Line:100dB(IHF-A) |
トーンコントロール | Bass:±12dB(100Hz) Treble:±12dB(20kHz) |
スピーカー適合インピーダンス | 4Ω~16Ω |
音声入力 | デジタル:3系統(光) アナログ:5系統(DVD/CD、TV、Tuner、Video、MD/CDR/HDD/Tape) マルチチャンネル5.1ch:1系統(フロントL/RはDVD音声入力と兼用) |
音声出力 | アナログ:2系統(Video、MD/CDR/HDD/Tape) プリアウト3.1ch:1系統(サラウンドL/R、サラウンドバック、サブウーファー) |
その他端子 | マイク端子(オートスピーカーセットアップ用) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 75W 0.9W(待機時) |
最大外形寸法 | 幅205x高さ91x奥行358mm |
重量 | 4.1kg |
付属 | システムリモコン(RC-594S) スピーカー自動設定用マイク |