ONKYO Integra A-925
¥69,800(1998年頃)
解説
上級機の技術を投入して開発されたプリメインアンプ。
パワーアンプ部の電力増幅段では、基本回路自体を低歪率、広帯域化してNFBを用いない無帰還方式を採用しています。
これによりスピーカーからの逆起電力の影響を防いでいます。
電源部には上級機であるIntegra A-927/A-929と同じ構造のダブルコアAEI(Anti
Electromagnetic Interference)トランスを搭載しています。
磁気抵抗の最も少ない圧延方向に連続したコイル状のコアを2個組合わせる事により、アンプにとって有害な磁気漏れを限界まで抑えています。また、コイルの形状を円筒形とすることができ、極太銅線でも無理なく巻く事が可能となっており、電流供給能力が向上し、瞬間的な変化や連続的な大電流に強い電源部を実現しています。
リモコンが付属しておりボリューム調整や入力切換えを手元で行うことができます。
インプットセレクターとボリュームコントロールは、リモコン方式で一般的な電子式とせずに、音質劣化のないモータードライブ方式を採用しています。また、これらをコントロールするマイコン部は、シャーシとフロントパネルの間に納め、不要なノイズをオーディオ回路に輻射しない構造としています。
さらに、付属のリモコンでRIマークのついたオンキョー製CDプレイヤーやチューナー、カセットデッキをコントロールすることができます。
内部構造は、入力から出力に至る信号経路の最短化と、合理的な電源供給ラインを構成できるよう配慮して設計がされています。また、各ブロックはボックス形状の強固な構造とし、互いに結合させることで、シャーシ全体の強度を高めています。
さらに、振動解析にも重点を置き不定形リブを随所に設けることで、強度の確保と共振の分散を図っています。
電源部のコンデンサーにはインテグラシリーズに採用されているブルーコンデンサーを搭載しています。
トーン回路をバイパスするダイレクトセレクターを搭載しています。
レコーディングセレクターを搭載しています。
アナログプレイヤーにも対応するため、MM/MCフォノイコライザーを内蔵しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 120W+120W(4Ω) 80W+80W(8Ω) |
ダイナミックパワー(1kHz) | 260W+260W(2Ω) 155W+155W(4Ω) 110W+110W(6Ω) |
全高調波歪率 | 0.04%(定格出力時、8Ω、20Hz~20kHz) |
混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1) | 0.04%(定格出力時、8Ω) |
ダンピングファクター | 120以上(8Ω、20Hz~20kHz) |
SN比 | Phono MM:87dB Phono MC:70dB Tone:110dB Source:114dB |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:3.0mV/47kΩ Phono MC:300μV/100Ω CD、Tuner、Line、Tape:300mV/25kΩ |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 185W |
外形寸法 | 幅435x高さ164x奥行434mm |
重量 | 14.9kg |
付属 | リモコン |