ONKYO Integra A-817RXII
¥79,800(1985年発売)
解説
Integra A-815RXIIと同じ機能を搭載しつつハイパワー化を図ったプリメインアンプ。
リアルフェイズ<デジタル>アンプでは、インプット・インフェイズトランスとパワー・インフェイズトランスの2つのインフェイズトランスを採用しており、外部雑音のアンプ回路への侵入を排除しています。
さらに、電子レンジなどの高周波を利用する機器により、家庭のACラインに重畳され侵入するノーマルモードノイズを除去するため、チャージノイズフィルターを採用しています。
インプット・インフェイズトランスは、他の機器が接続された際に相手側のアースラインから流れ込むコモンモードノイズを阻止し、アンプ内に悪影響が及ぶのを防いでいます。このトランスは入力回路のホット~アース間を結合しており、音楽信号には影響を与えずにノイズだけを排除します。
また、パワー・インフェイズトランスはACラインから入り込むコモンモードノイズに対策したもので、電源トランスの2次側からアンプ回路に侵入するノイズをキャンセルしています。さらに、このパワー・インフェイズトランスはスピーカーを接続した場合に発生する位相ズレ信号をキャンセルし、アンプの位相特性の改善にも役立ちます。
トーンコントロール回路は、トーンアンプを用いずにボリューム回路を使い、音質劣化の少ないパッシブ素子だけで構成されたダイレクトトーン方式を採用しています。
一般的なBass/Treble以外に、100Hz以下の帯域をブーストするコントラバスを搭載しており、ボーカルなどの中音域への影響を抑えつつ超低域のみのブーストが可能です。
スピーカーの+−両端をコントロールするダブル・センシングサーボ方式を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz、 aux→sp out、両ch駆動) |
115W+115W(6Ω) 100W+100W(8Ω) |
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | aux→sp out:0.005%(定格出力時、8Ω) phono MM→rec out:0.003%(3V) phono MC→rec out:0.015%(3V) |
混変調歪率(20Hz~20kHz) | aux→sp out:0.004%(定格出力時) |
パワーバンドウイズス | 5Hz~100kHz(IHF-3dB、THD 0.2%、8Ω) |
ダンピングファクター | 100(1kHz、8Ω) |
周波数特性 | phono→rec out(RIAA偏差):20Hz~20kHz ±0.2dB aux→sp out:2Hz~100kHz +0 -3dB |
入力感度/インピーダンス | phono MM:2.5mV/47kΩ phono MC:180μV/220Ω CD、tuner、aux、tape play:150mV/47kΩ video、VCR play(音声):150mV/47kΩ video、VCR play(映像):1Vp-p/75Ω |
Phono最大許容入力 (1kHz/10kHz、0.05%) |
phono MM:210mV/1000mV phono MC:15mV/75mV |
定格出力電圧/インピーダンス | tape rec1、2:150mV/560Ω VCR rec(音声):150mV/560Ω pre out:1V/600Ω VCR rec、video mon out(映像):1Vp-p/75Ω |
S/N比(IHF-Aフィルター入力ショート) | phono MM:87dB phono MC:70dB CD、tuner、aux、tape play:100dB video、VCR play(音声):100dB |
トーンコントロール(Vol -16dB) | bass:±10dB treble:±8dB |
ラウドネス | +7dB(100Hz) |
ミューティング | -20dB |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法規格) | 210W |
ACアウトレット | unswitched:1系統、200W switched:2系統、合計200W |
外形寸法 | 幅435x高さ148x奥行385mm |
重量 | 12.0kg |