オーディオの足跡

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Integra A-817EXの画像
 解説 

光駆動方式を採用したステレオプリメインアンプ。

パワーアンプ部には新開発の光駆動方式を採用しています。
この方式では、初段差動増幅回路の基準電流を、光を照射すると一定の電圧を発生する光起電力素子から得ており、従来の方式よりも高い精度の基準電流を得ることで高精度なV→I変換を行っています。

電源部から増幅回路への磁気フラックスの侵入を防ぐため、電源ブロックを他の回路からセパレートし、さらにトップカバーまで独立構成とした完全2ボックス構造を実現してます。
2つのトップカバーはそれぞれφ4mmビス6本で強固に取り付けられており、音圧による振動の発生を抑えています。
さらにアンプブロックはエンクロージャー型大型ヒートシンクとバリアで閉ループした電流増幅段、ドライバー電圧増幅段に分けてそれぞれシールドし、電磁結合を遮断しています。

大電流を扱うパワー段から微小信号を処理する電圧増幅段への干渉を遮断するため、大型のヒートシンクでパワー段を囲む構成を採用しています。
このエンクロージャー型ヒートシンクは放熱フィンを左右独立して配置し、フィンの長さを不等長に設計することで共振を分散させ、さらに特殊ダンパーによる制振構造も加えられています。

電源部には250VA、重量5kgの大型電源トランスをはじめ、低インピーダンスのツインロールケミコンやリカバリータイムを従来の1/10にスピードアップした高速ダイオードを使用しています。
ツインロールケミコンは、1つのケースの中に2ペアの陽・陰極箔を巻き込んだ構造となっており、陰極箔を2.5倍厚に強化した2ペアの箔を内部でパラ接続することによって、内部抵抗を1/3にローインピーダンス化しています。
また、トランス部にはゴム系アブソーバーを採用し、制振対策も行っています。

外部振動から増幅回路を守るため、特殊合金製のヘキサバランスベースを採用しており、この土台の上にシャーシーフレームを直接マウントして床振動や音圧などの外部振動を抑えています。
さらに、ヘキサバランスベースは6点接地構造を採用しており、電源部寄りに2個の脚を追加することで全体の重量をバランスよく配分することに成功しています。

全ての音楽信号を高純度に伝送するため、専用ボリュームを経由してダイレクトにソースをパワーアンプへ送るソースダイレクトスイッチを搭載しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、
CD→sp out、両ch駆動)
120W+120W(6Ω)
105W+105W(8Ω)
ダイナミックパワー 295W+295W(2Ω)
235W+235W(4Ω)
190W+190W(6Ω)
全高調波歪率(20Hz~20kHz) CD→sp out:0.004%(定格出力時、8Ω)
phono MM→rec out:0.003%(3V出力時)
phono MC→rec out:0.015%(3V出力時)
混変調歪率(20Hz~20kHz) CD→sp out:0.004%(定格出力時)
パワーバンドウィズス 5Hz~100kHz(IHF-3dB、THD 0.2%、8Ω)
ダンピングファクター(1kHz、8Ω) 100
周波数特性 phono→rec out(RIAA偏差):20Hz~20kHz ±0.2dB
CD→sp out:2Hz~100kHz +0 -3dB
入力感度/インピーダンス phono MM:2.5mV/47kΩ
phono MC:160μV/220Ω
CD他:150mV/47kΩ
Phono最大許容入力
(1kHz/10kHz、0.005%)
MM:210mV/1000mV
MC:13mV/65mV
定格出力電圧/インピーダンス tape rec、他:150mV/560Ω
pre out:1V/600Ω
映像入出力 VCR、他:1Vp-p/75Ω
SN比(IHF-Aフィルター入力ショート) phono MM:94dB(5mV入力)
phono MC:75dB(0.5mV入力)
CD、他:107dB
トーンコントロール最大変化量
(Volume -16dB)
bass:±10dB
treble:±8dB
contrabass:+10dB(muting off)、+20dB(muting on)
ミューティング(Volume センター以下) -15dB
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力(電気用品取締法) 215W
ACアウトレット switched:1系統、100W
unswitched:2系統、合計100W
外形寸法 幅435x高さ168x奥行392mm
重量 20.3kg