ONKYO CX-77
¥78,000(1980年頃)
解説
TX-55の特長を受け継ぐと共にメタルテープ対応カセットデッキとチューナーアンプが一体化したカセットチューナーアンプ。
新開発のオート・アキュレベル・コントロール(AALC)を搭載しており、最適録音レベルを常に自動的に保持できます。
AALCは特に開発したアキュ・コントロール信号回路によって常時、連続的に約10秒の時間幅で入力信号レベルの平均値を自動的に検出し、それに応じたDC電圧でアンプゲインの自動制御を行います。これにより平均的な入力レベルに対応する録音レベルが保持されるため、問題となる過大入力直後のダイナミックレンジの劣化をきたすことなく安定した録音を自動的にキープします。
カセットデッキ部は水平動作となっており、エアダンプ方式のソフトローディングシステムを採用しています。
駆動モーターにはDCサーボモーターを採用しており、ヘッドにはONKYO独自の硬質WIDEXヘッドを採用しています。
マイクミキシング回路を搭載しており、ミキシング録音が可能です。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRシステムを内蔵しています。
TX-55のチューナーと同じ感度のFMチューナーを搭載しています。
MPX部には安定度の高いAFアンプ内蔵・PLL・ICと本格的なローパスフィルタを使用しており、良好なセパレーション特性と低歪化を実現しています。
アンプ部には全段直結OCL回路を採用しています。
また、プリアンプ部にはオペアンプICを用いたイコライザ回路やトーン回路を採用して低歪化を実現しています。
機種の定格
| 型式 | カセットチューナーアンプ |
| <カセットデッキ部> | |
| 周波数特性 | 30Hz~14kHz(Nomarl) 30Hz~16kHz(High) 30Hz~16kHz(Metal) |
| S/N | 56dB |
| ワウフラッター | 0.08%WRMS |
| モーター | DCサーボモーター |
| ヘッド | 硬質パーマロイ、メタル対応型 |
| 付属機構 | オートアキュレベルコントロール(AALC) Dolby NR ソフトローディング |
| <プリメインアンプ部> | |
| 定格出力 | 20W+20W(8Ω、1kHz、両ch駆動) |
| ダイナミックパワー | 25W+25W(8Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.3%以下(定格出力時) 0.01%以下(定格出力-3dB時) |
| パワーバンドウィズス | 20Hz~50kHz(IHF、-3dB、0.1%) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:3.5mV/50kΩ |
| S/N比 | Phono:72dB |
| RIAA偏差 | ±0.5dB(30Hz~15kHz) |
| Phono最大許容入力 | 250mV/1250mVrms(1kHz/10kHz) |
| トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
| ラウドネス | +6dB |
| <FMチューナー部> | |
| 感度 | 0.9μV/10.3dBf(IHF) 2.0μV/17.3dBf(S/N 50dB) |
| S/N比 | mono:73dB stereo:65dB |
| 歪率(400Hz) | mono:0.08%以下 stereo:0.2%以下 |
| 2信号選択度 | 55dB |
| ステレオセパレーション | 43dB(1kHz) |
| アンテナインピーダンス | 75Ω |
| <AMチューナー部> | |
| 感度 | 15μV(アンテナ端子) |
| S/N比 | 40dB(30%、5mV/m) |
| 歪率(400Hz) | 0.5%以下 |
| <総合> | |
| ACアウトレット | Unswitched:150W |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 40W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅450x高さ92x奥行380mm |
| 重量 | 9kg |
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