NIKKO M-205W
¥300,000(1981年発売)
解説
純A級トリプルプッシュプル方式のDCパワーアンプ。
回路構成は初段に熱的バランスの良い1チップデュアルFETを使用しており、カスコードブートストラップ回路を加える事で温度変化に対する直流電圧の変動を抑えたDCアンプ構成を実現しています。
2段電圧増幅部にはftが数100MHzの高周波トランジスタを差動増幅とし、さらにカレントミラー回路を入れることで出力段のドライブ能力を高めています。
ドライブ段及び電力増幅段にはftが高くリニアリティに優れた厳選したトランジスタを採用しており、2段ダーリントン接続で構成しています。
純A級方式を採用しています。
電圧増幅段には音質を重視した高速直流定電圧で供給しています。また、出力段の電源にはファーストリカバリーダイオードを使用し、片チャンネル15,000μFx2の大容量コンデンサーを搭載しています。
保護回路には、出力段の過電流検出とセンター電圧検出でAND回路を採用した本格的なものを採用しています。
ミューティングディレー回路を搭載しており、ポップノイズを排除しています。
微小出力時の音質変化を防ぐため、スピーカーターミナルには純銅削り出し金メッキ仕上げのものを採用しています。
入力端子はダイレクトとノーマルの2系統を搭載しています。
端子には金メッキ端子を搭載しています。
ON/OFFが可能なLEDピークレベルインジケーターを搭載しています。
入力レベルコントロールを搭載しています。
スピーカーON/OFF機構を搭載しており、ヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 46W+46W(8Ω、20Hz~20kHz、THD0.018%) |
最大出力 | 60W+60W(8Ω、1kHz) |
全高調波歪率 | 0.006%(20W出力時、20Hz~20kHz) |
周波数特性 | DC~200kHz -1dB(20W出力時) |
入力感度 | 600mV~∞(連続可変) |
入力インピーダンス | 50kΩ |
SN比(IHF、Aネットワーク使用) | 110dB |
ダンピングファクター | 50 |
使用半導体 | IC:3個 デュアルFET:2個 トランジスタ:36個 ダイオード:9個 ダイオードブリッジ:4個 ツェナーダイオード:7個 サーミスタ:2個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 270W |
外形寸法 | 幅483x高さ230x奥行430mm |
重量 | 27kg |