NEC T70
価格不明(1980年台前半頃?)
解説
新開発のCMOS LSIを搭載したシンセサイザーFM/AMチューナー。
フロントエンド部にはFETとバリキャップを採用しています。さらに局部発振器にVCOタイプを採用し、シンセサイザ方式による正確な同調が可能です。
また、RFランプにもFETを使用することで優れた特性を得ています。
マイコンを使用したプリセットメモリーによりFM/AM各5局までワンタッチ選局ができます。
また、オートスキャンやマニュアルスキャンなどの選局も可能です。
受信周波数をデジタル表示するとともに、それに連動してLEDによるアナログ表示も行うことで、受信周波数の確認が簡単に行えます。
現在受信している放送局が何番目のプリセットのものかをLEDで表示できます。
また、プリセットされている周波数をLEDの位置で示します。
ラストチャンネルメモリーを搭載しており、電源をOFFにすると最後に受信した局の周波数を記憶し、電源をONにした時にその周波数を受信して聞くことができます。
LEDを使用した無段階表示シグナルメーターを搭載しています。
停電時にも内蔵バッテリーによってメモリーが保護される設計になっています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
回路方式 | PLL周波数シンセサイザ方式 PLL方式のステレオ復調器 |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
チャンネルスペース | 100kHz |
実用感度(IHF) | 10.8dBf(1.9μV) |
歪率 | stereo:0.2% |
SN比 | 76dB |
ステレオセパレーション | 45dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 531kHz~1,602kHz |
チャンネルスペース | 9kHz |
実用感度 | 300μV/m |
歪率 | 0.8% |
SN比 | 50dB |
<その他> | |
FM出力端子 (400Hz、100%) |
固定:0.65V 可変:0~1.2V |
AM出力端子 (400Hz、30%) |
固定:0.2V 可変:0~0.4V |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 6.5W |
外形寸法 | 幅450x高さ60x奥行き320mm |
重量 | 6.3kg |