NEC T-651
¥46,800(1981年頃)
解説
新開発デバイスを用いた回路設計と4bitマイコンによるコントロール部を備えたシンセサイザーチューナー。
クォーツPLLシンセサイザ方式を採用しています。
MOS-FETをはじめ、ツインタイプ・バリキャップダイオードによる4連構成など、新開発のデバイスの採用によって高性能なフロントエンド部を実現しています。
IF増幅段にはグループディレイ特性に優れたCeramicフィルターと差動5段アンプを組み合わせており、高選択度特性と低歪の両立を実現しています。
FM MPX部には新開発のPLL MPX ICを採用しています。
AM IF段にはラダー型セラミックフィルターを採用しています。
選局には4bitマイコンによる電子コントロールを採用しています。
FM/AM各7局のプリセットメモリーを搭載しています。
登録したい局のところでメモリースイッチを押すだけでプリセットできます。
選局システムはオートとマニュアルの二重システムとなっています。
オートスキャニングではワンタッチで至近局を自動的に探し出します。また、オートスキャニングでは選局できない電波の弱い地域で使用できます。
デジタル周波数ディスプレイを搭載しています。
リチウム電池を用いたバックアップ回路を採用しています。
ラストチャンネルメモリー機能を搭載しており、最後に聴いていた放送局を自動的に受信します。
LEDを用いたシグナルメーターを搭載しています。
機種の定格
| 型式 | FM/AMチューナー |
| <FMチューナー部> | |
| 実用感度(IHF) | 9.8dBf(1.7μV) |
| S/N比 | Mono:83dB Stereo:78dB |
| S/N比50dB感度(3.4μV) | 15.9dBf |
| 高調波歪率 | Mono:0.06% Stereo:0.08% |
| イメージ妨害比 | 80dB |
| IF妨害比 | 100dB |
| スプリアス妨害比 | 100dB |
| ステレオセパレーション(1kHz) | 55dB |
| キャプチャーレシオ | 1.0dB |
| AM抑圧比 | 55dB |
| 周波数特性 | 30Hz~15kHz |
| <AMチューナー部> | |
| 実用感度 | 300μV/m |
| S/N比 | 52dB |
| イメージ妨害比 | 50dB |
| 実効選択度 | 40dB |
| IF妨害比 | 50dB |
| <その他> | |
| 出力レベル/インピーダンス | FM(1kHz、100%変調):0.7V/4.7kΩ AM(400Hz、30%変調):0.2V/4.7kΩ |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 11W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ50x奥行き310mm |
| 重量 | 3.9kg |
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